Accent | Pokopen Photographic

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The Art of Accent 55CDで2万円弱。思わずポチッとしてしまいました。
もうCD買うの暫くは辞めようと思ったのに・・。(苦笑)


という事で今回はAccentレーベルについて・・。
以前書いたと思うのですが、カリオペジャパンのご主人が再び
レコードを取り扱うと聞いて、しかもそれが"Accent"早々に
知り合いの方と神戸へ向かいました。


実はカリオペジャパンなんですが、結果としてレコードを扱った
のはそれほど長くはなかったのですが、その後も色々御付き合い
させて頂きまして。カリオペジャパンが縁で知り合いになった人
が結構いまして、まあカリオペを買うくらいなんで一寸マニアック
な人ばかりでしたが色々勉強させて頂きました。実は一緒に行った
人もカリオペジャパン繋がりの人。


ところでAccentレーベルの主力アーティストはご存じクイケン兄弟
とその一派。彼らはすでにSEONの「クープランコンセール集」で
その素晴らしさをしり、アルファレコードからも何枚かレコードを
出しており、私も1枚持ってました。やがてAccentというレーベルを
作ったという情報までは判ったのですが、当時はどういうルートで
輸入したらいいのか皆目わからず(後に仏HMがディストリビュート
する事にになり入手し易くなりましたが)そんな時にこのニュース
いても経ってもいられず早々に訪問したわけで。


早速着いて、何枚か聞かせて頂きました。スピーカーは相変わらず
ワーフェデール。
始めに聞いたのがテレマンの幻想曲(バルトルドのフルートトラベルソ)
結構透明な音で、演奏もいいので気に入ってしまいました。他にパルナス
アンサンブルのレコードも少し聞いて、結局3枚購入。一緒に行った
人は1枚だけ様子見と言った感じで買ってました。帰りの電車の中で
その人から「よく3枚も買うなあ」と半分あきれたような感じで
言われまして、「録音も透明感があって、フルートの息使いもいい感じ
で聞こえるし、微妙な音も結構クリアに聞こえる。録音のバランス
がいいレコードと思いますけど」
といった答えをしました。実際アルファレコードよりも数段上とは
思いました。その後家に帰ってしばらくしてその人から電話があって
「家に帰って聞いてみたら、現代的な音でいいレコードだ、あそこの
ワーフェデールの音が古臭いのでそれに騙された」と電車の中での
発言の訂正がありました。


確かに私は何回か自分のレコードをこのワーフェデールで

聞いた事あってある程度自動修正出来ていたのかもしれ

ません。


暫くは旧カリオペジャパンに足しげく通い、次々と新譜を購入
しました。その後日本コロンビアで日本プレスの開始、そして
長岡鉄男氏が絶賛したことから輸入盤も非常に入手しやすく
なってあれよあれよとクリーム色のジャケットが増えて行きました。
実はレコード番号が1番から100番近くまできれいに並び
んだ時期もあって、まるでレコード屋みたいなんて言われた
時もありました。


さてAccent何をそんなに入れ込んだかと言うと、録音や演奏も
さることながら、レパートリーが17,18世紀のフランスの作曲家
とか比較的地味なでも音楽史上重要な作曲家、作品を取り上げた
事が私にとってはドストライクでした。例えばルクレールの
ソナタ全集なんて本当に涙物でした。勿論従来から優れた演奏は
ありますが、どちらかと言うと名人芸でうならせるといったタイプ
の演奏家がメインで最新の研究に基いた様式観なんかをベースに
した演奏ではなかったです。ともかく目から鱗といった連続でした。


当時は


ERATOのガーディナーによるヘンデル
ASTREEのサバール&エスペリオンXX
仏HMのW・クリスティによるフランスバロック音楽
同じく仏HMのコンチェルトボカーレ(こちらには

クイケンファミリーも参加)


と次々とレコードが発売され従来光が当たらなかった豊饒な
台地が次々と現れてくる。そんな感じでした。

だた時代が進むにつれどのレーベルも古典派の有名作曲家に焦点を
あてだして、インマゼールのモーツアルトのフォルテピアノによる
演奏なんかは確かに面白かったですが、すべてが全ていいえわけ
でもなく。だんだん興味が薄れてきました。
正直、長岡氏が絶賛したASTREEのスゴダによるモーツアルト作品の
フォルテピアノの演奏なんて、従来の解釈で単に楽器を変えただ
けでそんなにいいとは思わなかった。オーディオ的にはっ素晴
らしいのでしょうが・・。