音価と強度のモード | Pokopen Photographic

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一寸前(でもないか・・)高橋アキのCD買いまして。

最近よく聞いています。でもこれ40年前の物なん

ですよね。高橋アキのデビューレコードです。


よくこれだけ弾くなあ・・。と感心します。また良く作っ

たとも思います。当時はレコード会社も余力あったの

ですね。


このレコードすぐに廃盤になって、買えなかったので

、知り合いの人のお宅に伺って、何回か聞かせてもら

った事あります。知り合いの人も「現代音楽は家で掛け

ていると文句言われから、来てくれると言い訳が
できるから嬉しい」なんて言われてよく呼んで貰いました。



さてメシアンの「音価と強度のモード」この3分程度の曲

はトータル・セリエリズムの予感させるというか、まあ第1号

作品と言われる音楽ですが、もっともメシアン自身はこれを

発展させることなく、弟子のブーレーズとかシュトックハウゼン

なんて人が押し進めましたが。


実際聞いてみるとやっぱりメシアンの作品ですねえ。独特の

音色感が聴き取れます。高橋アキさんの腕がいいのかもし

れませんが、他の作曲家と並べて聴いても際立って独創的

です。


この高橋アキの演奏世評では音程は正しいが、リズムは不正

確なんて言う人いますが、楽譜読めないので判りません。


そこででもう30年前経っているから、他にいい演奏はあるのか?
とググって見ても、日本だと高橋悠治しかない!本当かよ!


で調べてみるとピエール=ローラン・エマールがDGGに入れて

いるCDがありました。確かこの人シュトックハウゼン、リゲティ

なんか弾いている人ですねえ。アンサンブル・アンテルコンタン

ポランの元メンバー。


日本じゃ手に入らんのかな?


ところで実はずっと前から疑問だったのは、まあ12音技法の

成立というのは理解できるのですが、それがなぜ、トータル・

セリエリズムまで発展したのか?というのがイマイチ理解

出来なくて。一つの答えはルネ・レイボヴィッツの指摘なんで
しょうが。それだけなのかなと思っていたら。先日NHKの

坂本龍一のやっている番組で「第二次世界大戦が熱狂という
感情で引き起こされた為、大戦後の新しい音楽は何か理論的

な(科学的な)物を基準として作曲しなくてはいけないという

強い思いがあったのではないか」と言った発言があって、

なるほどなあと納得してしまった。(苦笑)



まあ真実は本人達に聞いてみないと判りませんが・・。

でも説得力はありました。


メシアンのピアノ曲他には

ベロフの「幼子イエスに注ぐ20の眼差し」、

アナートル・ウゴルスキ の「鳥のカタログ」
(これだれかから貰いました。)

とか持ってます。


「アーメンの幻影」も持っていたとは思うのですが見つからない!


久々に真面目な更新でした。


貼っておきます

http://www.youtube.com/watch?v=ME5laJctGCo