3.11だからというわけではないが・・ | Pokopen Photographic

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今日は例の地震から1年。色々なイベント等があるとは
思うのですが、一寸気になる点は2つあって・・。


一つは関東大震災のその後と今後の日本の類似性。
関東大震災は当然体験していないのですが、本なんか
で読むと結構今回の地震と社会情勢が似ているような。
私も勉強不足でなもんでそんな事を論じている人も
いるかもしれませんが。

第一次世界大戦の戦需で好景気に沸くも、その後
経済が失速、そこへ震災で経済がダメージを受ける。
その後の政治の混乱が政治への不信を呼び、やがて
五・一五事件 、二・二六事件もあり軍国主事に
進み、やがて戦争へと投入する。昭和の時代の
前半はまさしく戦争の時代でした。

振り返って今日、自衛隊がクーデターを起こす事
はないとは思うし、橋下徹がヒットラーやムッソリーニ
になるのかは判らないが、政治不信が強権政治
を求めているようなそんな社会の風潮が見え隠れ
しているような感じがして・・。

もう一つは富士山の噴火。最近色んな所で
危機が囁かれていますが、行政の動きはいま一つ
東日本大震災が平安時代末期の状況に類似するとの
説もあり私は専門家ではないが何らかの対策や
対応が必要ではと思うのですが・・。


さて長い前置きでしたが今日久々に福島(大阪)
の photo gallary SAIに行ってきました。

小原一真写真展


内容は福島の原発で作業する人のポートレート。
彼らのインタビューと一緒に展示されていました。


http://photo-sai.com/exhibition/2012_exhibit/2012_03_311/2012_311.html


今に日本の大企業の現場は正社員が常に現場でも働いているわけでは
なく実は多くは下請けというか孫請けやその下の社員が働いて
いるというのは容易に想像できるのですが、実際東電の福島
原発もまさしくその通りだそうで。その人たちの姿がモザイク
画像ではなくこうして見れたんのはありがたかった。
皆それぞれ思いというのも同時に伝わってきました。写真の
中には作業員の結婚式の写真もあり一寸胸が熱くなりました。


写真集も発行されたそうで。写真集『Reset - beyong Fukushima』
なぜ表題がReset なのかわかりませんが・・。

4/7に小原一真さんのトークショーがあるそうです。
http://www.standardbookstore.com/archives/66041256.html


次はニコンサロン。昨日のポートフォリオレビューでちゃんと
見れなかったのですが、
林 典子
[硫酸に焼かれた人生・パキスタンの女性たち]
パキスタンの人口は約1億5000万人の中で
種々の理由で、女性の顔に硫酸を浴びせ、火傷を負
わせる事件が起きており。被害者は毎年150~300人
だそうです。その女性達の生活を追った写真展でした。
最初この写真を見て、世界報道写真展で鼻をえぐられた
女性のポートレートを思いだしました。本来
世間にその姿を出すのも憚れるだろうしまして
写真を撮るなんて勇気がある事だと思いましたが
それと同様にここに映し出された女性も自分の
過去に負けることなく生きていることに感動
しました。


今日は色々と考えさせられる事が多かったです
そして写真だからこそできる事例の一つだった
ような感じがしました。