独立の肖像:カチン独立運動の内側から ライアン・リブレ 作品展 | Pokopen Photographic

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ニコンサロンのもう一つの作品展。bisの方で開催されていました。


こちらも三木淳賞奨励賞受賞を受賞した作品展です。


ミャンマーといえばアウンサン・スーチー女史を
思いうかべますが、これはミャンマーの少数民族
カチン族の独立運動を内側から撮ったドキュメンタリー。



現在ミャンマー政府とは休戦状態にあるのですが、
一触触発の状況は変わらないとか・・。



受賞の理由について(以下ニコンのHPより引用)

作者はその写真をさらに詳細な文字情報と組み合わせ、
写真と言葉の双方を活用した「読む」展覧会を作り上げた。


と書かれていた。写真だけではなかなか理解されない
部分もありその様な工夫も受賞した理由かもしれない。


とは言え写真の力は大きい。写真を通じて
知らなかった世界を知れた事は大きいです。



URLはこちら
http://www.nikon-image.com/activity/salon/awards/miki/winners/showrei_16.htm



ところでカチン族をネットで調べて行くと妹尾 隆彦という人が
出てきました。


香川県の人で大阪税関在職中に応召し、陸軍一等兵として

従軍。英語を話せるためビルマ戦線で情報
の蒐集、住民に対する宣伝を行なったという。



カチン族との関わりは、作戦中にカチン族の協力を得たことが
きっかけとか。日本軍の撤収も単身現地(情報収集の為)に残り、
すすめられてカチン族の王になったそうです。


憲法を起案等のを行いましたが、即位1ヵ月後に命令をう

けて帰還しました。

復員後大蔵事務官→運輸事務官→ 大阪市港湾局勤務
とか。



帰国後、「カチン族の首かご」を執筆した。本書の解説を書いた
梅棹忠夫は、妹尾の体験は、ビルマ族に対するカチン族の独立
運動だったのではないかと推察している。


という内容であった。今でもこの本手に入るるのかなあ。