ポケガイ エマ@pokegaiemaワシ、朝月さんに磔刑の聖女と出会わせてもらったのよさ。 https://t.co/xiZ9Cwf7On
2020年05月06日 23:38
話はここに遡らない。
「Märchen」
Sound Horizonによるメジャー5作目、同人時代からの通算で7作目のStory CD。
私はこの作品の「硝子の棺で眠る姫君」 で新たな有栖川おとめ像を勝手に見出だした。
それでは語ろうか。
歴史のお勉強の、時間だっ(だっ…… だっ…… ダッ……)
時は1996年に遡る。
かのZUNが今で言う旧作東方を発表したのがこの年である。
そして2002年に紅魔郷が発表され、2019年の鬼形獣に至るまで数多くの東方作品を排出してきた。
そして東方の最大の特徴と言えるのが、公式でOKとされたことによる圧倒的な二次創作の量である。
二次創作として一般的な絵や小説に留まらず、BGMのアレンジ、ボーカル曲化、なんなら公式よりハイクオリティに見えるゲームなど様々な二次創作が排出されてきた。
そしてその中の1つ、「【東方合同動画企画】魔理沙とアリスのクッキーKiss」がニコニコ動画に投稿されたのが2010/2/15である。
https://www.nicovideo.jp/watch/sm9720246
今から約10年前である。
これは素人(技術に対する報酬を貰っていないという意味)の絵師が絵を描き、素人の声優が声をあてたボイスドラマという形の二次創作である。
詳細は省くが、この作品は幻想入りした。
具体的には本作品中の棒読み具合と、ホモビデオ「真夏の夜の淫夢」(以下「淫夢」)における男優の棒読み具合でこじつけから繋がりを見出された。
魔理沙がアリスに蟹を奢ったらアリスがセクハラだと主張したりした(誤解を生む表現)。
その結果、魔理沙とアリスのクッキーKissは「クッキー☆」という名の魔鏡と化した。
その後、TISという人物が東方ボイスドラマを企画し、詳細は省くがその作品は「クッキー☆☆」と呼ばれることとなった。
そのクッキー☆☆3作目、【東方project】クリスマス企画! 2013【ボイスドラマ】
https://www.nicovideo.jp/watch/sm22517105 (オリジナル)
https://www.nicovideo.jp/watch/sm24496558 (MMD版)
が2013/12/24に投稿された。
本作に登場する妖夢は実は声優が2度変わっており、一番最初はASTKという人が妖夢役であった。
そのASTKさんがTISの作品から辞退という形で逃げたことはまごう事なき正しい選択だったが、
https://www.nicovideo.jp/watch/sm29736723 (磔刑の聖女)
主にこれを掘り出されたことにより、ホモの手から逃れることは叶わなかった。
端的に言うと、非常に個性的な歌声なのだ。
この歌声はメタルHSI.GB
https://www.nicovideo.jp/watch/sm28886566
や、クッキー☆のど自慢
https://www.nicovideo.jp/watch/sm28912084
などで用いられることで知名度を広めていった。
さて、少し行き過ぎたがここでようやくMärchen8番目の曲、磔刑の聖女が現れた。
私はここでMärchenと出会ったのである。
私はASTK姉貴にMärchenを教えてもらったのである。
そして磔刑の聖女の素晴らしいメロディに惹かれた。
歌詞の力強さに引き込まれた。
フォンべッティンでもない、フォンザクセンでもない。
私は――1人の女――であると。
その生き方を後悔していないというその姿に。
そんでアマゾンで買っちゃった。
通常版と初回限定版が数百円の差だった(気がする)から買っちゃった。
これで本記事の最初に載せた私のツイートに辿り着く。
磔刑の聖女目当てで買ったのは事実であるが、磔刑の聖女しか聞かないのでは何のために金を払ったのがわからない。それにこうして形となった作品が手元にあるのだから、それに触れなくては失礼であろうということで早速一通り聞いてみた。
すると聞き覚えのある声が聞こえてきた。
まずは初音ミクの声だ。
なるほど、描きたいものを描くために文明の利器をこうして活かすという新陳代謝の良さは理解して痛快である。
そして私の知識において次に聞き覚えのある声というのが、「硝子の棺で眠る姫君」の黒沢ともよボイスであった。
個人的な話ではあるが、私にとっての黒沢ともよボイスというのはアイカツの有栖川おとめが真っ先に連想される。そして、「硝子の棺で眠る姫君」における黒沢ともよボイスは(恐らく)おとめと同じ発声方法であったと推測した。そういう風に聞こえたので。
白雪姫の可愛らしい「ぐーてんもるげん!」におとめを見た。ほぼ「らぶゆー」と同じテンションだった。
つまり、この曲を聞いた瞬間、私の脳内ではドレスを着た有栖川おとめが歌って踊り始めたのである。
そうして楽しみながら聞いていたら何が起こったのか。
有栖川おとめが笑いながら人を焼き殺した。
「なぁにーそれぇー」と言いながら人の足が燃える様を眺めていた。
えぇ……(困惑)
うわめっちゃドSおとめじゃん……。
でもこれはこれでありだな。
という結論に至った。
ドSな有栖川おとめ、これは新しい像だ。そう思った。
それを儘伝えたかった。それだけの記事です。
俺はクッキー☆と出会ってしまったことを本気で後悔していた。
人間の屑であることを肯定してしまうことの忌々しさを本気で呪ってしまおうかと思った。
でもこうしてクッキー☆と出会っていたからこそ、ドSな有栖川おとめという新たな脳内像と出会えた。これは揺るぎない事実なのである。
私はこの出会いを大切にしたい。