「アレンっ」

アレンくんは声が届いていないのかぴくりともうごかない。

左目はもしかしたらもうだめかもしれない。

発動されたイノセンスが退魔ノ剣が、意志を持っているかのように左目の呪いを貫いていた。

左腕から完全に離れたソレはイノセンスを失っていた時期とにている。

まさか拒絶反応が?

赤黒い血がイノセンスをつたって床を汚していく。

「アレンっ」

クロス元帥たちも同じ結論にたどり着いたのか各々武器を構えてアレンくんに向ける。



「ーーーっ、ーーー」

アレンくんが出ない声でなにかを叫ぶ
反応するようにイノセンスが腕に戻っていく。
だが発動は解けず、左目からはまるで呪いを上書きするように血が流れ続けていた



「なんなんだこりゃ」

そこにあった光景はまさに

「アレン」

惨状だった。

「すまない、止めきれなかった」

クラウドがもうわけなさそうに顔をしかめて言うがそんなことはどうでもいい

「なにがあったんだ」

「イノセンスが突然発動して
アレンの左目を貫いた」

そんなことを聞いてるんじゃない
そんなの見ればわかる

オレが聞きたいのは

「アレンっ」

なんでイノセンスが

「ーーーっ、」



(すみません、元帥)
「きにしなくていい」

自分でもいったいどうしたんだろうと思う
あの影が見えると抑制が効かなくなる
イノセンスが制御できない


目隠しをされてソファに寝かされながら自分が情けなくなる。
病室をめちゃくちゃにしてしまった
婦長に怒られるかな?

そこまで考えて師匠とソカロ元帥に押さえつけられたときの感覚を思い出してしまった

「ーーーっ」
「アレン?」

違う…
そうじゃない

「アレン!」

あのとき、私を押さえつけたのは



《愛してる アレン》

違うっ

《ノロウゾ アレン》

違うっ違うっ

《白 ト黒ノ セカイ ヘ》

お前はっ

《オチテ コ、イ》
私の中にいる お前は ダレ だ っ!!





血が沸き上がり、目の前が白と赤にそまっていく


「婦長っクロスっ!!
アレン・ウォーカーがっ!!」

クラウド元帥が叫びながら手を伸ばしてくる
つかみ返そうとのばしたつもりの手は
クラウンクラウンに押さえつけられていた。