おい、おい、おい、あっという間に都知事選当日だよ!
各候補のダメっぷりを備忘録としてまとめておこうと思ったのに。特定候補に違和感を表明しただけで終わってしまった。

まぁ、私の違和感を表明した候補が浮動票を鷲掴みにして当選するんだろうな、と思ってます。

都議会は魑魅魍魎の巣窟だ、といった趣旨の、猪瀬直樹元都知事の発言が聞こえています。
では都議会が諸悪の根源なのでしょうか?私は違うと思います。都議会は民主主義的な選挙で選ばれたメンバーなのですから。
都民、いや参議院選挙まで見れば日本国民の、政治意識、社会認識がなっとらんのでしょう。つまり我々が不勉強すぎるのです。問題があるとしたら、それは我ら主権者の中にある。

もっと幅広い勉強をせねば。
で、投票行ってこよう。
Newsweekにこんな記事が掲載されていました。

アメリカ政治を裏で操るコーク兄弟の「ダークマネー」

内容は、「アメリカの何人かの大富豪は自分の考えを政治に反映させるべく、巨額の資金を投入して数十年にわたって自分の考えに沿った政治家、学者などを育てる地道な活動を繰り広げ、ついには政治家のスキャンダルを掘り起こして政治生命を揺るがしたり、世論に影響を与えるまでになった」というもの。Jane Mayerという人の書いた『Dark Money』という本がベースの記事のようです。どこまでネタ本によるもので、どこからが記事執筆者の加えた内容かわからない。だいたい全部、ネタ本の紹介なのだろうか。最後の、2016年の大統領選に関する分析が記事執筆者の意見かな。トランプ氏のくだりとか。

さてさて……


陰謀論を信じるヤツは馬鹿
陰謀論、と総称される、考え方があります。考え方なのか? まぁ考え方みたいなものか。
「〇〇大震災は米軍の地震兵器による陰謀だ」みたいなやつですね。様々な事件がアメリカの軍需産業の陰謀だったり、ユダヤ系財閥の陰謀だったり、アメリカの諜報機関であるCIAが手を回していたり、果ては宇宙人が影で糸を引いていたり。旧共産圏で起きた事件となると、ソ連の秘密実験というネタも頻出。

基本的に、陰謀論なんてものは根拠薄弱で信じるに値しない。陰謀論を信じている人がいたら、「スパイ映画か、オカルトの見過ぎだろオマエ」と言うか、礼儀正しく微笑んでスルーするのが鉄則。


で、こんな「陰謀論」どうでしょう
で、冒頭に紹介した記事は典型的な「陰謀論」の形式なわけです。が、なんか説得力あるなーと思っちゃったんですよねぇ……(オレの脳みそもついにボケ始めたのか??)まぁ、それを言うなら前の記事で書いた日本の政治の状況も、十分「陰謀論」的なんですが。

しかし、これらのニュース記事の主張している事柄は、調べれば確かめられることばかりです。(僕は調べませんけど。そんな暇あるかい!)ある団体が何年に設立されたか、下手をすれば当該団体のホームページに堂々と書いてある。世の中に自分たちの主張を広めようとする団体なら、自分たちの活動目的や主張も(ちょっと分かりにくく書いてあったりしますけども)堂々と公式ホームページに書いてあったりする。資金の流れも(課税と関係するので)その気があれば比較的簡単に追跡できる。だから、この「陰謀論」は、根拠薄弱なら、ちょっと調べればウソだと(あるいは少なくとも盛り過ぎだと)分かるはずの内容で、そこが「政府の証拠隠滅により調べることは困難だが」などと前置きしたりする、典型的な陰謀論のいかがわしい臭いが少ない。
陰謀を繰り広げている連中が、最終的に目的を達成し損ねているところも真実味があるんですよね……冒頭の記事に出てくる大富豪たちは基本的に共和党支持だけど、けっきょく民主党に政権を取られているし、自分たちの運動の思いもよらぬ副作用で、世論に影響は与えたものの、世論は彼らの思惑から外れて暴走する。


日本もアメリカもカネ持ちの陰謀かよ!!
とはいえ、結局、自分で裏を取っていないので……まぁ何とも言えない部分はあります。やっぱり何でも鵜呑みにしてはいけないもので、この記事も即、信じるのは危険。とはいえ、そうやって疑いだしたらこの世のニュースもコラムも大半は信じられなくなり、社会を知ることは事実上不可能に。真偽を嗅ぎ分ける自分の嗅覚を頼りに、こういう記事を通して世の中で起きていることを探るしかない。

それで、最近ポツポツと上記で紹介したような、まるで「陰謀論」みたいな、しかし真しやかなコラム記事とかが目に飛び込んでくるようになりまして。おいおい勘弁してよ、大富豪がアメリカを支配しているとか、一部の宗教勢力が国政まで左右しているとか、そんなの後発途上国かフィクションの世界の話にしといてよ、と思うわけです。

大丈夫か日本。大丈夫か世界。
てか民主主義。
民主主義はどこに行った。
民主主義ってなんだっけか。
都知事選の候補を見て、実に悩ましい日々を送る一都民であります。なんともはや。
「主要候補が全員イマイチ」という声は、ツイッターを良くする大学の先生なんかからも上がっておりまして、あるコラムニストが「外れガチャ」と言い放った記事は先日ご紹介しました。

まぁしかしだ。まさに上記記事の冒頭にも書かれている通り、どんな状況がマシなのか、考えなきゃいけない。個々の候補のことを考え直してみたい。上記記事を参考にしつつ。

「ネトウヨ」小池百合子
ネトウヨ、という指摘は不正確かもしれない。確かにネトウヨは彼女の支持基盤の一つかもしれないが、ご本人はそんなポッと出のもんじゃない。ガチ宗教右派と言った方が正しいんじゃないかしら。先日もご紹介しました、AERA編集部の名前で東洋経済ONLINEに掲載されている記事に出てくる、新興宗教右派を中心に神社本庁がバックアップする「日本会議」の、その国会内支部「日本会議国会議員懇談会」の幹部だ。

本人のオフィシャルサイトを見ると、ごくまともな主張や無難な指摘に紛れて、時々バリバリの復古主義というか、甚だしい戦時中の臭いがする。「男は男らしく女は女らしく日本人は天皇陛下を敬い愛国心を持って、さて他国に習って日本も核武装を」みたいな事をサラッと仰る。ボカして書いている事も多いけれど、この人、ガチムチの保守派でっせ。僕みたいにナヨッとした文系細身男子(ただしアラフォーに突入しても細身であり続けるとは限らない)には生きにくい都政になりそうだな。

見逃せないのが「親学」の推進派だって事だ。「親学」は親としての子供の育て方を学ぼう、普及させよう、という取り組み。それ自体はいい事だね。結構突っ込んだ指摘も多くて、確かにクシャクシャな育児をしているパパ・ママにはこれくらいの勉強してほしい。だが、これまたマトモな主張に混ぜ込んで、「発達障害は誤った育児のせい」という主張が織り込んであるらしい。すでに多くの人が指摘している事ですが、私の認識も「発達障害は先天的なものであって、育て方とは関係ない」というものです。そういう研究結果が、ほぼ結論として出ているはず……なんだけど、「親学」はそれを認めない。ついでに言うと、こいつも少々、復古主義マッチョ主義な感じがする。戦時中の臭い。

人間的には一番強そうな印象で、二人続けて短命に終わった都知事のあり方を振り返ると、この「強いイメージ」は、一瞬魅力的に映る。が、ちょっと、さすがに、やりすぎじゃないかな……個人的には知事の椅子を渡したくない。少なくとも易々とは。

酒飲みながら書いてたら酒が切れました。別に他の候補が良いわけじゃない、のは冒頭に確認した通り。続きはまた今度。寝ます。