私はニュースソースとしてNewsweek日本語版を見るのが習慣化していて、このブログも8割がたNewsweekの記事を読んでの備忘録になっています。Newsweekに連載されているコラムはけっこう読んでいますが、コラムニストの一人、遠藤誉先生の記事が最近目立って見えます。
遠藤先生のご専門は中国政治。中国の権力構造がどのようになっているかといった分析記事が詳細で勉強になります。最近は中国「建国の父」毛沢東について「第二次大戦当時、毛沢東は中国国内で権力を掌握するために、自分たちはまともに日本軍と戦わなかったばかりか、日本軍と共謀し、中国人の敵対勢力(国民党:今の台湾政府につながるグループ)の軍事情報を日本に売り渡していた」と指摘するご著書がアメリカの研究者などにも注目されたとのことで、今はNewsweekのプロフィールにも、この著書と関連した内容で「ワシントンDCのナショナル・プレス・クラブに招聘され講演を行」った、と書かれています。
毛沢東 日本軍と共謀した男 (新潮新書)/新潮社

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そんなわけで業績が広く認められつつある(しかも中国政府が自国民に対してひた隠しにする、建国以来の中国政府の正統性に疑問を突きつける重大スキャンダルを指摘している)方です。
(重大な問題であり、全力でその事を発信すべき時だと認識されているのは分かるんですが、最近そればっかりになっちゃって、毎回コラムを拝読している身にはちょっと食傷気味だったりもしますが……中国政府内の権力構造の話とか、詳細な分析が語られなくなってしまったし…… ^^;)
さて、この度は遠藤先生にNewsweekの記者がインタビューをした記事が掲載されています。(Newsweek誌もそれなりにこの件に注目しているのかな?)で、ちょっと納得出来る内容があったので、長文になりますが引用します。
遠藤誉から、大陸へのメッセージ
2016年10月04日(火)13時41分 Newsweek日本版
語り手:遠藤誉(東京福祉大学国際交流センター長、筑波大学名誉教授、理学博士)
聞き手:小暮聡子(Newsweek日本版編集部)
上記記事の2ページ目に、毛沢東が農民を味方につけ、文化大革命で権力を握り、といった重要局面で同じ戦術を用いていた事が指摘されています。以下、引用します。
農民たちは、地主1人に対してみんなで殴ったり蹴ったり石を投げたり、地主が死ぬまで色々なことをやる。それを思い切りやらない人間というのは革命の心がない「反革命分子」として逆にみんなにやられてしまうし、今度は自分が血祭りにあげられる。
退路をなくさせる――これは毛沢東のすごい戦略だと思う。
中華人民共和国が誕生する過程がそうだったため、60年代に起きた文化大革命のときも、標的を作ってみんなで罵倒して殴ってということをやった。それをやらないと、お前は革命の心が強くないと言われてやられてしまうからだ。
反日暴動が起きたときにも、反日を叫ばないとお前は売国奴だと言われてしまうので、誰かが叫びはじめたら自分も叫ぶ。中国が誕生する過程で培われてきたこの精神性、精神的な土壌のことを、私は「大地のトラウマ」と呼んでいる。
なるほど。
周りに心底共鳴していなくても、周りと一緒に敵を叩かないと、次は自分が叩かれる、という強迫観念がある。そう言われてみると、激しい暴力的なバッシングが吹き荒れる土壌が理解できる気がします。
この遠藤先生が「大地のトラウマ」と名付けたものが興味深いと思って、本日のエントリーでありました。
北朝鮮や中国は、いずれこういう恐怖政治が維持できなくなって崩壊するのだろうか?
それは、実際に起きたら大変なインパクトになると思いますが……
遠藤先生のご専門は中国政治。中国の権力構造がどのようになっているかといった分析記事が詳細で勉強になります。最近は中国「建国の父」毛沢東について「第二次大戦当時、毛沢東は中国国内で権力を掌握するために、自分たちはまともに日本軍と戦わなかったばかりか、日本軍と共謀し、中国人の敵対勢力(国民党:今の台湾政府につながるグループ)の軍事情報を日本に売り渡していた」と指摘するご著書がアメリカの研究者などにも注目されたとのことで、今はNewsweekのプロフィールにも、この著書と関連した内容で「ワシントンDCのナショナル・プレス・クラブに招聘され講演を行」った、と書かれています。
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そんなわけで業績が広く認められつつある(しかも中国政府が自国民に対してひた隠しにする、建国以来の中国政府の正統性に疑問を突きつける重大スキャンダルを指摘している)方です。
(重大な問題であり、全力でその事を発信すべき時だと認識されているのは分かるんですが、最近そればっかりになっちゃって、毎回コラムを拝読している身にはちょっと食傷気味だったりもしますが……中国政府内の権力構造の話とか、詳細な分析が語られなくなってしまったし…… ^^;)
さて、この度は遠藤先生にNewsweekの記者がインタビューをした記事が掲載されています。(Newsweek誌もそれなりにこの件に注目しているのかな?)で、ちょっと納得出来る内容があったので、長文になりますが引用します。
遠藤誉から、大陸へのメッセージ
2016年10月04日(火)13時41分 Newsweek日本版
語り手:遠藤誉(東京福祉大学国際交流センター長、筑波大学名誉教授、理学博士)
聞き手:小暮聡子(Newsweek日本版編集部)
上記記事の2ページ目に、毛沢東が農民を味方につけ、文化大革命で権力を握り、といった重要局面で同じ戦術を用いていた事が指摘されています。以下、引用します。
農民たちは、地主1人に対してみんなで殴ったり蹴ったり石を投げたり、地主が死ぬまで色々なことをやる。それを思い切りやらない人間というのは革命の心がない「反革命分子」として逆にみんなにやられてしまうし、今度は自分が血祭りにあげられる。
退路をなくさせる――これは毛沢東のすごい戦略だと思う。
中華人民共和国が誕生する過程がそうだったため、60年代に起きた文化大革命のときも、標的を作ってみんなで罵倒して殴ってということをやった。それをやらないと、お前は革命の心が強くないと言われてやられてしまうからだ。
反日暴動が起きたときにも、反日を叫ばないとお前は売国奴だと言われてしまうので、誰かが叫びはじめたら自分も叫ぶ。中国が誕生する過程で培われてきたこの精神性、精神的な土壌のことを、私は「大地のトラウマ」と呼んでいる。
なるほど。
周りに心底共鳴していなくても、周りと一緒に敵を叩かないと、次は自分が叩かれる、という強迫観念がある。そう言われてみると、激しい暴力的なバッシングが吹き荒れる土壌が理解できる気がします。
この遠藤先生が「大地のトラウマ」と名付けたものが興味深いと思って、本日のエントリーでありました。
北朝鮮や中国は、いずれこういう恐怖政治が維持できなくなって崩壊するのだろうか?
それは、実際に起きたら大変なインパクトになると思いますが……

