フェイブルマンズ | ヘルシンキの蒼い空

ヘルシンキの蒼い空

冬が長く太陽を見る時間がとても短いフィンランドだけど
晴れた夏の日の青空は他の場所では見ることができない深く澄んだ蒼さ
今でも夢に出てきます



スピルバーグの自伝的作品というので、どのように映画の世界に入り監督もなるのか、というストーリーかと思ったら、本人の話ではなく家族の話。映画に関しては、幼い時に両親に映画館に連れて行かれたことをきっかけに魅了され、買ってもらったカメラで映画を撮っては仲間や家族に観てもらい、という描かれ方はしているけど、ジョン・フォード監督にラストで会うまでは映画界との繋がりは全くない。エンドロールの最初は母親役を演じたミシェル・ウィリアムズだったし、主役は母親。この母親がピアニストなんだけど、うーん、てな人物で。愛情深い人なんだろうけど、夫以外の男性、それも夫の友人を愛して最終的には離婚してしまう自由人。お父さんはかわいそうだったよねー。

延々とその歪な家族の関係と、スピルバーグ本人を模したサミーの成長が描かれていたが、2時間半は長すぎる。

タイトルはサミーの苗字。アメリカ人ならユダヤ系とすぐにわかるらしいけど日本人にはちんぷんかん、映画の中で描かれたユダヤ系住民に対する憎悪も理解できないし、このタイトルにした理由が分からず。

ジョン・フォード監督を演じたのがデビッド・リンチだっのは驚き。