LGBT理解増進法成立について | 平田真実のブログ

平田真実のブログ

南米パラグアイから昭和レシピチャンネルを発信する平田真実の個人的ブログ。
昔の思い出話、グルメ、格闘技、ペット、家族、教会、会社、放射能被曝問題のことまで徒然なるままに・・・何のブログだろう?と雑多過ぎる内容ですが、これが私です(笑)

昨日、LGBT理解増進法が成立しました。

これについて反対する人たちと当事者双方から批判が噴出していますが、私たち国民を分断して喜んでいる人たちがいるような気がしてなりません。
自民党の有志議員がトイレや浴場などの「女性専用スペース」を確保するための法整備に向け、議員連盟を立ち上げるようですが、それは海外でトランス女性が女性のカテゴリーでスポーツ競技に参加しているニュースが流れ不公平ではないかとか、性自認が女性だからと手術をしない男性の体のままでトイレや銭湯、更衣室などの女性スペースを利用するのではないかという心配からです。

スポーツの問題、これはトランスジェンダーの問題というより、トランスを利用して競技で優位な立場を取り、その名誉や賞金などを取得する一部の人たちが問題なのであって、通常のトランスジェンダーはむしろ反対、競技に参加して注目を浴びるよりひっそりと女性として暮らせられればと願っている人たちの方が圧倒的に多いと思います。
トランスジェンダーがプロや、オリンピックなど、何か得をするようなスポーツ競技に参加することは最初から禁止すれば良いのです。
これは差別としてはなりません。
もう一つの女性専用スペースの利用についてですが、手術前の男性の体のままではやはり女性トイレや銭湯に入ることは認めてはならないと思います。
誰でもトイレや多目的トイレを増やすことは良いですが、現状、トランス女性はかなり遠慮しながら設備を利用しています。
ホテルに止れば各部屋に浴室がついていて公衆浴場へ入ることは諦めている方がほとんどですし、ときどきニュースになるような問題は明らかに極稀な変質者の仕業です。
それをトランスジェンダーの問題として扱うこと自体がそもそもおかしな話なのです。

先日、私も沖縄へ旅行へ行く前に羽田空港近くの簡易宿泊施設に泊まりましたが、そこで朝起きて、共用トイレに行こうとしたら男子トイレの前で立ちふさがれ、英語で「えっ、ここは男子トイレですよ」と言われてしまいました。
我慢の限界に近づいていた私は、思わずスペイン語で「はい、それはわかっています」とドアの間をすり抜けて男子トイレに入って行きました。
それが現実です。

シスジェンダーの女性でも、女子トイレが混んでいれば男子トイレを利用することもあるようですし、元々ボーイッシュな女性が女子トイレに入ってトランス女性と間違われて通報されたりと、ほんと失礼なのですが、そんなこともあると聞きました。

一方、当事者のグループからは、今回の理解増進法で「全ての国民が安心して生活することができることとなるよう留意」の文言を加えられたことがトランス女性を最初から国民を不安にさせる要素を含んでいることを示唆している、当事者の現実を無視した法案作成だと批判が起きていますが、これは今誤解をしている人たちに、一つづつ理解を得られるようにしていかなければならない今後の課題だと思います。
権利主張、運動は新たな反発を生み出しかねません。

ですから、対立を煽るようなニュースやイメージに惑わされないようにしてほしいと思います。

LGBT理解増進法が成立したことは前向きに受け止め、互いに歩み寄って学び、理解しようとすることが皆さんが住みやすい社会を作り上げていくことに繋がっていくのではないでしょうか。

 

最後に沖縄の道の駅糸満での出来事を紹介。

そこの行商人の方が私を気に入ってくださり、いろいろ話したり一緒に写真を撮ったりしていましたが、その間に妻がトイレに行こうとしたら途中、二人のオバア捕まり「あそこにいる肌の白いあの人は男性かね女性かね、どっちかねぇ」と尋ねてきました。

「あれは私の旦那だから男じゃないか」

と答えたら大笑い。

そんなことも知らず私はあっちのほうで妻たちが何を大笑いしているのだろうと思ってました(^^;)

 

その後、そのうちの一人のオバアが私に近づいてきて「見に来た」と。

まるで私、スターです。

一緒にツーショット。

肌の白いのは白斑という病気だと答えて、まあ男性でも女性でもどっちでも良いじゃないかという雰囲気。

そういう説明をするたびに、女性たちからは羨ましがられます。

ほんとマイノリティーの中のマイノリティーですが、私に与えられた神様からの贈り物を楽しませてもらいつつ、こういうのっていいなって思います。