１９９９年１２月４日土曜日の朝、久しぶりの休みだったので、自宅でくつろいでいました。
この当時、週末というと私は結婚式の仕事だったのですが、その日は珍しく休みでした。
休みと言っても、小学校に上がった長男真之が、風邪をひいて休んでいたのでどこにも出かけられませんでした。
ところが、結婚式の派遣事務所から切羽詰まった電話が、
「今、すぐ東京麻布の結婚式場に行ってもらえませんか？
担当の牧師が突然来られなくなったのです。」
「あ、はいわかりました。すぐに飛んで参ります。」
と慌てて、２階の寝室に上がり背広に着替えようとすると、風邪で寝ていた真之の様子がおかしいことに気がつきました。
「大丈夫か？」と声をかけると
「○※△×・・・」何を言っているのかわからない。
頭を触ると凄い熱。（いや、これはまずい、救急車だ。）
しかし、緊急の結婚式の仕事を断るわけにはいきません。
救急車を呼んで真之を見送った後、後ろ髪を引かれるようにして駅へ向かいました。
倉庫に車を止めて、真之のことを思うと泣きそうになりながら駅まで走って改札口を入ったところで、携帯電話が鳴りました。
悪い予感、まさか、息子の様態が・・・？
続く
