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思いを。
言葉を。
もっと、強く強く。

それが『ポエティッシモ』。



星が墜ちて星と気付くと人は

星を手繰り寄せる事を覚える


冬暁(ふゆあかつき)に旅立ちは届けど

これからも軌跡を訪ねるだろう


美しい君の歌声が

鏤められていく宇宙(そら)まで




いつか聴いた星の囁きは今

胸を裂かれそうな悲しみを縫う


東風(こち)待つ街が思い出で染まれば

穏やかに気分を尋ねるだろう


時を刻み付けた音色が

永遠(とわ)に奏でられる宇宙から。


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読んでくれて、ありがとう。



【季節の季の記。】

ご無沙汰しております、こんばんは。


詩作とは別の道へ進もうと(生活の為)
模索を始めるも、上手くいく訳がなく
めげてしまいそうで。

刻々と更新情報が届く皆さんのブログを
クリックも躊躇われるまま遠い所で
眺めていると、お元気そうで何よりと
思いつつ。

私はここにもう戻れないのかなと、
高く上る月に遠ざかる夢を重ねては、
ただうだうだ。


年明け間もなくから今も衝撃が続いて
いる出来事が、高橋幸宏さんの逝去。

散開以前のYMOから直接というよりは、
メンバー各人が作・編曲を手掛けた楽曲や、
YMOのサウンドにインスパイアされた
歌を常時浴びていた世代に当たるものの、
自分の音楽嗜好が形成された過程で
テクノの成分も実は濃い。


数多の人が才気豊かな高橋幸宏ワークスに
改めて触れながら、星になった事を悼む中。

灰色の画像に絶句を投影するに留めたと
見られる坂本龍一さんと、人の一生を
一冊の本に喩え、“物語は終わったが
本は消えず、ずっとそこにある。”と
認めた細野晴臣さんの、訃報に対する
様相はやはり印象的だった。

晴臣さんはSNS及び公式コメントに加え、
自身のラジオ『Daisy Holiday!』でも
「高橋幸宏が、宇宙に帰って行っちゃい
ました」と切り出し、心尽くしの選曲で
50余年来の盟友を追懐する30分を送った。


この深夜の放送と、ソロ作品でずっと
好きな『元気ならうれしいね』の言葉を
ヒントに、久しぶりに詩を。

いつかどこかで出逢う東風(=春風)は、
きっと眼差しの優しい君が贈るPRESENT。



『See You Again』 / METAFIVE

Lyricist: Leo Imai , Yukihiro Takahashi
Composer: Keigo Oyamada


☆前々回の詩→『筏(いかだ)。』

☆前回の詩→『月 / THE MOON』