夢洲ラブストーリー⑥ 大人のためのちょっと切ないラブ・ショート・ストーリー
会う約束を特別にしなくても夢洲の万博会場に行けば彼に会えるのは気が楽だ。約束は安心だけど、気が重くなるときも時々はある。こんな風に思ってしまうのは、まだ自分が結婚や恋愛に対して、憧れ以上のものが本当はないからなのだろうか。「また出会いましたね」彼はやさしく笑ってくれる。「こんなによく来るなら、ミミさんもここのスタッフになるべきじゃない?」「かもね、そうしちゃおうかな」憧れを口にしたら本当になるのかどうかは分からない。でもこんな風に彼と軽口をたたきあえると、自分も万博にスタッフの一員になったみたいで嬉しい。遠方組でも万博を盛りあげたい気持ちは一緒だ。夢洲に漂っている、この謎の一体感は何だろう。正体不明の熱狂の渦に私もすっかり取り込まれてしまっている。彼の笑顔を目的に万博に通うことは別に悪じゃない。それは押し活、みたいなものなのだ。極論すると恋はあってもなくても、いいのだ。そう、これは押し活。ミャクミャク押し活なのだ。バッグにつけたミャクミャクのキーホルダーを握りしめる。節約志向だからグッズ集めはそんなにはしていないつもり。でも、ミャクミャクグッズのウインドーショッピングはついしてしまう。それにしてもこのミャクミャクは、なんて可愛らしいんだろう。関西万博が始まる前は「タコ焼きみたいな妖怪」なんて思っていたくせに、今では愛おしくて尊い。自分の豹変ぶりに苦笑する。人って予想外に変わるから別にこれでも全然いいのだ。AERA (アエラ) 2025年 10/20号 [雑誌]Amazon(アマゾン)600円Casa BRUTUS(カーサ ブルータス) 2025年 10月号[万博最終案内]Amazon(アマゾン)1,110〜2,800円~to be continued~※実体験を元にしたフィクションです。大阪・関西万博2025スピンオフ小説 大人のためのちょっと切ないラブ・ショート・ストーリーを書いています。大屋根リングの混雑、すごかったですね。今思えばあれもすてきな思い出です。2026年、あけましておめでとうございます。自分を慰めるために書き始めた「夢洲ラブストーリー」ですが予想外に多くの方々にも読んで頂いているようで大変嬉しく思っております。今後ともよろしくお願い致します!2025年は大阪・関西万博沼にどっぷりつかってしまいました。楽しすぎて( ^ω^)・・・アフ活を楽しんでいる方が羨ましいですね。「夢洲ラブストーリー」好評につき、続きを書いてみました万博ロスでお悩みの皆さままだまだミャクミャクが恋しい方にこの物語を贈ります。(いや~、一番ロスしてるの私かも💦)最後まで読んで頂き、ありがとうございます前回のお話はこちら夢洲ラブストーリーその①その②その③その④その⑤<これまでのあらすじ>失恋と失業でピンチの主人公ミク。偶然行った関西万博沼にはまり、「ミミ」として配信をはじめる。ミャク活と万博の彼への密かな恋心が同時進行中・・・?(続)ライターのゆきこです。ご訪問して頂きありがとうございます愛知県でミニコミ誌のライタ―をしております。エネルギーの研究者であった父の自伝「偲」2024年に出版しました。破天荒な父でしたがナイーブな面もあり大好きでした。書くことで故人と自分を振り返り人生を変えたい、その想いを本にしました。いずれは映像化できたら…などと妄想しております。アマゾンで好評発売中!偲 (MyISBN - デザインエッグ社)Amazon(アマゾン)1,650円