愛知と大阪、距離はあるけれど、心はいつも夢洲でつながっていた。正直、結婚はまだだと思っている。だったら、いつならいいのか。それは分からない。仕事も生活も、まだ整っていない。やりたいことだってお互いにある。大学で情報発信や地方創生について学んだ。でも、SNS発信の仕方まで大学では習ってはいない。今は動画を見たりしながら試行錯誤でやっているだけなのだ。
フリーランスとして働けるようになるにはどうしたらいいのだろう。ITパスポート試験の勉強を最近はじめた。ネットビジネスを学ぶインターネットコミュニティにも参加している。正社員の仕事は、万博のチケットをもらっただけで手放してしまったけれど、後悔はしていない。あのまま仕事を続けられるとは思えなかった。
「万博のボランティアスタッフを終えた後はどうするの?」
彼に聞いてみたことがある。
「研究室のプロジェクトで今度は南アフリカで星を観測するんだよね」
彼は今その準備をしているらしい。彼もまだ大学院生だ。
「結婚とか恋愛って、正直、今真剣に考えられるタイミングじゃなくてごめん。けどミクちゃんのことは好きやねん。こうやって夢洲で一緒に過ごせるのがむちゃくちゃ楽しくって。何でなんやろ」
そう言って彼はいたずらっぽく笑った。素直な人だ。彼と一緒に世界を巡る未来。いいかもしれない。今度は世界から旅の配信をしてみるとか。それもおもしろいかもしれない。時々、この距離がなければもっと心の距離をうめられるのに、と思うときもある。万博で「アオと夜の虹のパレード」を一緒に見た時の夜景をスマホで見返すたび、胸がきゅっとなる。
大屋根リングと夢のようなアオの噴水の祭典が消えても、なくならない私達のストーリー、あるの?次に会えるのはいつだろう。もし万博が終わったらこの関係はどうなるの?分からないけど、会えない時間が、ふたりの絆を深めている気がしている。彼に会った後の電車の窓に映る私の顔は、少し前の落ち込んでいた私より、幸せそうだ。この暑い暑い夏が、いつまでも続きますように。
~to be continued~
※実体験を元にしたフィクションです。
前回のお話はこちら
夢洲ラブストーリー
<これまでのあらすじ>
失恋と失業でピンチの主人公ミク。偶然行った関西万博沼にはまり、「ミミ」として配信をはじめる。万博ボランティアをしている大学院生ミキヤと知り合う。過去の失恋経験から関西人との恋に臆病だったミクだが、彼のやさしさに次第に心惹かれ、夢洲でデートを重ねる。暑さとともに、ヒートアップしてゆく恋心だが・・・(続)。
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ライターのゆきこです。
ご訪問して頂きありがとうございます![]()
酷暑が続いております、暑い![]()
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こんなに暑いと昨年度の万博を思い出してしまいます。
暑さと人の多さでヘトヘト
になりながらも楽しかったです。
愛知県でミニコミ誌のライタ―をしております。
エネルギーの研究者であった父の自伝「偲」を2024年に出版し、2025年よりミニコミ誌の記者になりました。
最近は「フィラデルフィア日記」(20歳でアメリカに留学したときのお話)を書籍出版を目指して執筆中です。(もちろん、この夢洲ラブストーリーも書籍化したいですね
)フィラデルフィア日記の一部はこちらのアメーバブログで(カテゴリーは「アメリカンデイズ」)アップしておりますが、全容は電子書籍パブーにて「フィラデルフィア日記」無料公開中です‼ コメントなどお待ちしています。
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最後まで読んで頂き、
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