絵本をつくる時、面白いストーリーを作成しようとするのはとても大事なことです。
例えば、「おしりたんてい」のように(「おしりたんてい」は児童書ですが)、作品の中に企てや狙いがあって初めて成立する本もあります。しかし、そういったものはわりと上級者向けで、意図的であるがゆえ“わざとやっている”という嫌らしさやあざとさを隠さなくてはなりません。それらを感じさせずに、意図したとおりに楽しませる。言葉で表すのは簡単ですが、非常に難解なテクニックです。
私は難しいことは考えずに、ストーリーも自然に考えるのが良いと思います。「○○しなきゃ」など不自然に考える必要はありません。
世の中にはさまざまなバリエーションが存在します。そのバリエーションを楽しむことが、一つの絵本の力なのですから。
また、今売れ筋の絵本を分析して、マーケティングに則った考え方で絵本を制作するのも一つの方法ですが、私は無理に市場調査をする必要もないと思います。
「調べないと、子どもたちに受け入れてもらえるか不安」という方もいるかもしれませんが、そんな難しいことを考えずに、子どもたちとコミュニケーションする感覚でぜひ絵本をつくってみてください。
子どもたちは難しいことを言い過ぎるとポカンとしてしまいます。良いことでもしつこいとイヤになってしまうでしょう。実際に、原稿の向こう側にいる、読者である子どもたちの顔を想像してください。彼ら彼女らはどのような表情を浮かべていますか。笑っていますか? 泣いていますか? 飽きていますか?
子どもたちに伝えたいことを描くのも一つの方法です。また、意図とは関係なく、単純に子どもたちが喜びそうな作品を描くことも。子どもたちと一緒に喜べそうなものを見つけることもできます。
絵本の制作の仕方は1通りでもありません。何百通りもあるからこそ、この世の中には色々な作品が存在しているのです。
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