11月11日にはフランスのパリで第一次世界大戦の停戦100周年の記念式典が行われました。

ここでは、そのわずか一週間前に戦死したイギリスの戦争詩人 ウィルフレッド・オーウェンの詩を読むことで、第一次世界大戦の真実を見てみたいと思います。

 

DUICE ET DECORUM EST

 

Bent double , like old beggers under sucks,

Knock-need, coughing like hags, we cursed through sludge,

Till on haunting flares we turned our backs

And towards our distant rest began to trudge.

Men marched asleep. Many had lost their boots

But limped on, blood-shod. All went lame; all blind;

Drunk with fatigue, deaf even to the hoots

Of tired, outstripped Five-Nines that dropped behind.

 

Gas! Gas! Quick, boys! - An ecstasy of fumbling,

Fitting the clumsy helmets just in time;

But someone still was yelling out and stumbling

And flound'ring like a man in fire or lime ...

Dim, through the misty panes and thick green light,

As under a green sea, I saw him drowing.

 

In all my dreems, before my helpless sjght,

He plunges at me, guttering, choking, drowning.

 

(8行省略します)

 

My friend, you would not tell with such high zest

To children ardent for some desperate glory,

The old Lie: Dulce et decorum est

Pro patria mori.

 

美しくも名誉なり

 

袋を担いだ老いた乞食のように腰を折り曲げ

やつれた老婆のように咳をしながら、我々はぬかるみを呪いながら

絶え間ない火炎に背を向け

遠い休息地に向かって重い足取りで歩き始めた。

人々は眠りながら行進した。多くは自分の軍靴を失っていた

しかし、血だらけの足を引きずって歩いた。みんなの足は傷つき、目も見えなかった。

疲れで酔っているようでもあり、砲弾が飽きれるほど頭を飛び越え

背後に落ちたが、その音さえ聞こえなかった。

 

ガスだ、ガスだ、みんな急げ。 手探りで無我夢中

不器用にやっとのことで、ガスマスクをつける

しかし、誰かが叫び声をあげ、もたもたしている

そして、火炎か石灰に囲まれた人のようにもがいている

ぼんやりと,霞んだ窓と濃い緑の光を通して

緑の海の底に沈むように、彼が溺れていくのを見た。

 

私の全ての夢の中で、私の救いようのない視界の前で

彼は私に向かって突進して来る、流され、息を詰まらせ、溺れながら

 

(8行省略)

 

友よ、あなたは必死に栄光を求めている子供たちに

まさか そんなに情熱をもって教えはしないだろう

あの古くからの嘘である 祖国のために死すは、美しくも名誉なり を

 

(日本語は意訳です)

 

なお題名はラテン語で、ローマの詩人ホラティウスの言葉として知られています。

 

*省略した8行を上げましたのでこちらをご覧ください