- 夢を叶える夢を見た (幻冬舎文庫)/内館 牧子
- ¥680
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内容(「BOOK」データベースより) by Amazon
「夢という爆弾」を爆発させて死ぬ人と、爆発させることなく「夢の不発弾」を抱えたまま死ぬ人。人生を終える時、人はそれぞれ何を思うのだろうか。本当に充実した人生とは、いったいどんなものなのか。誰もが抱く永遠のテーマに挑んだ著者初の渾身のノンフィクション。何とか人生を変えたい、と思い悩む全ての人に―。
★★★★★
内館さんというと、横綱審議委員で、
朝青龍問題などで、厳しい意見をいうおばちゃんという印象だった。
この本を読んで、彼女の印象が変わった。
とても真摯な態度の方なのだと思う。
人は誰でも夢をもつ。
いや、もっていた。
そんな夢を大人になるにつれ忘れてしまう。
いや、あきらめてしまう。
本書のデータによると、夢見ていた職業に自分自身で見切りをつけたのは
「大学を卒業する時点」と答えた人が圧倒的多数だ。
私もそうだった。
小学生のときから憧れていた職業があったが
大学生時代に、それは向いていないと思い
就職とともにその夢は過去のものとなった。
でも夢を追い続ける人もいる。
就職しても、夢をあきらめきれずに、転職する人もいる。
逆に、敢えて行動を起こさないひともいる。
本書はそんな人々のインタビューを元に
夢に向かって
飛ぶかどうかを迷うことについて
飛んだ人について
飛ばなかった人について
飛ばなきゃよかった
飛べばよかったと後悔する人について
そして、死というタイムリミットについて
について述べている。
もっとも、飛ばなきゃよかったと後悔する人については
インタビューに値する人が見つからなかったという。
インタビューを受けるといった人でも、けっこうな報酬を要求したそうだ。
それだけおカネに困っているということだろう。
後悔を人に真剣に語るのはつらい。
笑いを交えて、軽くしゃべるのはできるかもしれないが
一つ一つ思い出し、真面目に人に語るのは本当につらい。
飛んでから後悔するということは、
生活や金銭面などいろいろなものを犠牲にした後の後悔だろう。
人に話すことで心の傷がえぐられるような苦しみと後悔を覚える。
そういうことだ。
いろんな人のケースを読んでいると
自分は現実からなにか逃避しているのではないかと思えてくる。
死ぬときに後悔しない人生って、自分にとってなんだろう。
結局は自分の心の持ち方しだいだと思うので
今の静かな生活でも、そんなに後悔はしない気がする。
「お前のおかげで いい人生だったと 俺が言うから 必ず言うから♪」 byさだまさし
という気持にはなれる気がする。
でも、やっぱり、社会に対して
何かを残したい気持はあります。
========
飛ぶにせよ、飛ばずに積極的に現状を維持するにせよ、
本当に人生を変えようと思うなら、「恨(はん)」の感情は必須だ
今の私には、その感情はほとんどない。