- 赤川 次郎
- 暗黒のスタートライン
- ☆☆
赤川次郎が1989年以降、毎年一冊づつだしている杉原爽香シリーズの第9作目。
爽香の人生が一気に朝ドラの主人公の人生のように転回した一冊。
爽香の人生を構成しなおすだけで、一冊の本になりそうな気配になってきた。
爽香は大学卒業後、古美術点に勤めている。
そこに突然明男から中丸教授婦人真理子が殺されたので連絡がある。
無実だと主張する明男を信じて、爽香は彼をかくまうが、
彼は姿を消して、また殺人が起こる。
明男は真理子の愛人のようになり、恋人だった裕子とも疎遠になっている。
そして裕子は中村教授に体を許し、そのコネでG興産に就職した。
そしてG興産の社長の甥と結婚を前提に付き合いはじめている。
明男はかくまわれている最中にも女の子を「買う」ような
駄目な男に成り下がっているが、そんな奴でも爽香は愛していることに気づき、
明男に犯した罪を償うよう導いていく。