- クレイトン・クリステンセン, 玉田 俊平太, 伊豆原 弓
- イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき
☆☆☆☆
買ってペンで線を引きながら何度か繰り返して読みたいと思った。
代表的なものとして、ハードディスクドライブ技術の変遷を取り上げて
論説を進めているが、決して技術の話ではない。
立派なビジネス書である。
本書の主なテーマは、
破壊的技術が従来の技術に取って代わる過程と、
優良企業に見られるある強力な力が、破壊的技術の開発を妨げる要因に
なるということである。
「破壊的技術」という言葉が、なんとなく馴染みにくいが
要するに、既存にはない新しい技術ということである。
既存にない技術であるため、その技術が生まれた当初は
どこに需要があるのか、どのように商品化すれば売れるのかが分からない。
マーケット対象が分からないので、既存のマーケット分析は使用できない。
当初のマーケットは小さいので、大企業にとってはその市場へ参加する
うまみが無く、参入が遅れる。
それが大企業にとってのジレンマである。
(ちょっと無理やりエッセンスだけ取り出したけど。。)
破壊的技術は常に、低価格帯のマーケットに参入し、
圧倒的なシェアと実績を作ってから高価格帯へ移行する。
既存技術でシェアをもつ大企業は、その技術を高めより高品質化を
目指す。
たとえば北米市場へ参入したトヨタも
最初は低価格帯で安くて丈夫な車という実績を作り、
その後レクサスなどの高価格帯へ攻め込んだ。
そして今、低価格帯には現代自動車のような企業が
シェアを広めるべく頑張っている。
何回か読み返したい名著である。