外反母趾のほとんどの人は
「大きめの靴」を履いているのでは
ないでしょうか

「大きい靴なら痛くない」というのが
理由でしょう。
「きつい靴は足に悪い」と思っている人が
たくさんいると思います。
靴を買うとき、試し履きをして少しきつかったら
ワンサイズ上に変更する。
「夕方になったら足がむくむから」
「長時間履いていると足が痛くなるから」
そんな理由があげられると思います。
ちょっと大きめの靴。
履いたときは、足を圧迫させることもなく
楽に感じるかもしれません。
でも、歩いた時はどうでしょうか

靴が大きければ、靴の中で足が
泳いでしまいます。
つまり不安定になってしまうのです。
足と一体化した靴は、足に自然に
ついてきます。
でも大きめの靴は、脱げないように
足が一生懸命頑張るのです。

その結果、歩くときに余分な筋肉を使う
ことになり足は疲れやすくなります。
靴の中で足が泳ぐということは、
歩くときにかかとが内側や外側に
倒れやすくなります。
すると体はバランスをとろうとします。
これが体のゆがみに繋がります。
また、靴が前後にゆるいと、足は靴の中で
滑ってしまいます。
そうすると、足は指を曲げて踏ん張って
滑らないようにします。
そうすると、靴を履いていなくても
指を曲げて立つようになります。
足先に余分な力が入り、足指が
正しく使われなくなります。
外反母趾の人は親指の付け根が痛いからと、
長さの大きい靴を選ぶ傾向にあります。
長さが大きくなった分、横幅も大きくなるので
痛みは軽減するかもしれませんが、
前すべりによる新たなトラブルを発症させて
しまうのです。

「痛いから」といって、「ゆとりのある靴」は
禁物です。
外反母趾がますます悪化するだけでなく
さまざまなトラブルを誘発することに
なりかねません。
靴はデザインと長さで決めるのではなく
もっとこだわりを持ってしっかり選びましょう。