靴屋さんで試し履きをしたとき、店員さんに
「指先に余裕がありますか?」と
聞かれたことがあると思います。
この「指先の余裕」のことを
「捨て寸」と言います。
メーカーや靴によって違いますが、
だいたい10~20mmくらいです。
なぜ捨て寸があるのでしょうか

それは、足の指が靴の中で圧迫されずに
自由に動けるようにするためです。
無理な圧迫は、足指の変形、爪の変形、ハンマートゥなどの
原因となります。
では幅に対してはどうでしょうか

幅に対しても捨て寸が必要でしょうか?
答えは「NO」です。
幅広の靴の方が楽だから・・・、足が痛くなりにくいから・・・
と思って靴を選んでいるとしたら大間違いです

足の付け根部分、すなわち横幅で一番太い部分
(ここを「ボールジョイント」と呼びます)がしっかり
フィットしていることが大切です。
ここがフィットしていないと足が「前すべり」して
しまい、かかとはパカパカ、指は圧迫、という
状態になってしまいます。

また、ゆるい靴は歩くたびに足が靴の中で前後左右に
動いてしまうため、不安定で歩きにくく非常に疲れます。

一般的に外反母趾は足幅の広い人が先のとがった靴を
履くことで起こると言われていますが、実は足幅の合って
いない広めの靴を履くことでも起こります。
これは子どもの足にも当てはまります。
「すぐ大きくなるから」と大きめの靴を履かせていると
外反母趾等の足のトラブルを招きかねません。
ご注意下さい。
