短期アルバイトを終えました。最後に店長に挨拶をしたいのに、どんな反応が返って来るか怖くて朝から緊張していました。自分が「お世話になりました」と言いたいよりも“貴女は必要”だったと感じたい。それを貰いたいから挨拶したい。
それが感じられなかったらまた落ち込むのか。私が求めるものは重たいんだろうか。他人はこんなに必要とされたいと思っていないものなんだろうか。挨拶1つでこんなに不安になったり、求めたり、苦しく迷うんだろうかとグルグル考える。
最後まで店長は淡々と素っ気ない態度に見えましたが、着替えて会社の借り物を手渡す時にピッと背筋を伸ばして真っ直ぐこちらを見ました。この時に雰囲気からこれまで受け取れなかった優しさを感じました。そして一言「大変助かりました」と。
挨拶として社交辞令的な感じでなく、本当に助かったと偽りない真っ直ぐな態度が私に響きました。感情の込め方や声のトーン、醸し出す空気からそう感じました。心にポッと小さく明かりが灯るような温かみを感ることが出来ました。

爽やかな気持ちで去るとはいきませんが、今後は虚しさと別れをセットにするのを手放していきたいなと。「必要な存在であるな」の呪いから、そのフィルターを通して見る世界。見るもの感じるものを変えて別の世界で生きたい。
※朝に残すところ2回の出勤と書いていますが29日が最後の出勤でした。
