2人の娘たちのうち長女には、先月のうちに

私の病気のことを伝えてありますが

次女にはまだ伝えられていませんでした。

 

 

長女に伝えたときの様子はこちら下差し

 

 

次女はすでに結婚していて東京在住です。

普段はなかなか会う機会がなくて

でも病気のことは電話やラインで話す内容でもないかなと思い

きちんと顔を合わせて話せるチャンスがくるまでに

「がん宣告」から1ヶ月ちかく経ってしまいました。

 

忙しかった4月〜連休を乗り越えて夫と休みを合わせ

ずっと行きたかった国立新美術館のマティス展を見てから

次女と落ち合って話をしてきました。

 

もしかしたら先に長女から伝わっていたのかな?

次女は私の話を落ち着いて聞いていました。

そして最後に一言だけ「検査の結果がわかったら教えて」と。

(翌日にがんの取りこぼしがないかエコー検査する予定だったので)

もちろん、必ず伝えると約束してきました。

 

最初はただの腫瘍で取っておしまいだと思ったから

余計な心配をかけまいと内緒にしておいたのだけれど、

がんとわかった今は「いつどうなるかわからない」という思いから

娘たちにも覚悟してもらうべく洗いざらい白状したわけなので、

これからは逐一報告していくつもりです。

 

家族の中でいちばん小さくて可愛がられる存在だった次女ですが

案外肝が据わっていて頼もしいと、ここ数年で認識を改めました。

特に大学生になって実家を離れてからは、

2歳上の長女(豪傑だけど繊細な気配りも得意なしっかり者)と

よく連絡を取り合っていたようで、

親の手の届かないところで2人で相談し合い支え合って

しっかり成長してくれていたみたいです。

な〜んて、親バカ全開でゴメンアソバセ。

 

これまでは私や夫が娘たちを庇護し育ててきたけれど、

娘たちはすっかり大人になり自分は年老いていくばかりで

これからは力関係が逆になるんだろうな、

世話になることが増えていくんだろうな、と思います。

できるだけ迷惑をかけないようにしたいけれど
いざというときに頼れる存在があるというのは心強いですし、
一方で、自分が娘たちのお荷物にならないようにという思いは
頑張る力の源になります。
 
 
マティス展、よかったです。
マティスの作品は、図版などで想像していたイメージと
実物とでは大きさがだいぶ異なるものが多く
「え、こんなに小さかったの?」と思ったり
逆に「うわ〜こんなに大きかったんだ!」と驚いたり。
今の私と同じくらいの年齢からも作風が変化し続け
年老いて円熟みを増してもなお衰えない制作意欲には
勇気をもらえたというか、尻を叩かれたというか・・
私もしょぼくれてる場合じゃないぞ、まだまだこれからだ!
そんな気持ちにさせられました。