田舎の人たちは互いの噂話が大好きです。
と言うと、だから田舎は嫌なんだと思うでしょう。
でも私が考えるに、噂話には2つのプラス面があります。
まず1つめに、助け合いにつながるということ。
例えば我が家は薪ストーブを使っていますが
それを知ったAさんが我が家の薪ストーブのことを
いろんな人に話します。
すると庭木を切ったBさんがどうせ捨てるものなら
薪に使ってもらおうと我が家に持ってきてくれたり、
山持ちのCさんに間伐材を分けてやるように
話を通してくれたりする人も出てきます。
結果、我が家は薪の調達の心配が減るといった具合いで、
本人の知らないところで回り回った噂話から助けられる
ということも多いのです。
都会の人からしたら大きなお世話とか
いつも監視されているようで嫌だと敬遠される噂話も、
田舎の人にとっては単なる世間話から
人助けにつながる役割さえある
大事なツールになっているのです。
噂話のプラス面2つめは、仲間意識が強まること。
「ここだけの話」を共有すると
「私たちは仲間だ」という感覚になりませんか?
そういった心理作用がうまく働くと
コミュニティの一員としての自覚が高まり
その結果コミュニティ内の他のメンバーを
思いやる気持ちも強まります。
不便な土地で「お互い様」の精神で助け合って暮らす
田舎の人たちの姿の出来上がりです。
今日の一言
「なんで見てるのさ」と言いたげな目をしてますね。
可愛いから見とれてるのよ。
安眠の邪魔はしないから
もう少しそばにいさせてちょうだいね。