ある朝のこと
猫息子が階段の手すりに乗って
寝室から私が出てくるのを待っていました。
やっと出てきたか、遅いぞ!
ベッドメイクやら窓の結露拭きやら忙しかったのよ
言い訳はいい、早く朝のお肉をくれにゃ
ほら、早くはやく!
ご飯が欲しいときや外に出たいとき、
猫息子はこんなふうに先頭に立って
ときどき振り向いて確認しながら
私や夫を誘導します。
小さな猫に人間が付き従っている図が
我ながらおかしくて
ついデレデレと猫息子の言いなりになってしまいます。
最近は、朝のお肉を夫が与えたにも関わらず
私にもちょうだいと迫ってきます。
もう父さんからもらったでしょ!と言っても
ガンとして私のそばから離れず
キラキラした目で私を見つめ続けます。
「くれるよね!」と信じ切った様子に根負けして
つい2個目のお肉をあげてしまいます。
猫息子のやり口にまんまとハマる人間母です。