ぶどうはスペイン産、瓶詰めはドイツのラッケ社、
提供はフランスのグラン・シェ・ド・フランス社、
というなんともグローバルな1本。
これ、実は以前好きでよくリピートしていた
安旨ワイン「フェーゴ」と同じ作られ方。
(詳しい内容はこちら→ フェーゴ 2012 )
同じ作られ方をしていてどれだけ味が違うか?
楽しみだねぇ。
アムゼルケラー 2014
生産地:スペイン バレンシア地方 DO
生産者:ラッケ(グラン・シェ・ド・フランス)
品種:ガルナチャ、グラシアーノ、マスエロ
色・粘性:明るいガーネット色、粘性は中庸
香り:ラズベリー、乾いた下草、
口に含むとわずかにパイン
ボリューム:軽い◯●◯◯◯重い
タンニン:控えめ◯◯●◯◯強い
甘味:ドライ◯◯◯◯●甘い
酸味:まろやか◯◯●◯◯シャープ
果実味:スパイシー◯◯◯◯●フルーティ
甘いがベタつきはない。
最初はぼやけた甘さだと感じるが
口に含んでしばらくすると少し凝縮感が増す。
次にパイン風味を伴った優しい酸味と
シルキーなタンニンが追加される。
余韻では嫌味のない苦味が印象的。
全体としては押しが弱い印象で
よく言えばスルスルと飲める。
同じ作られ方の「フェーゴ」よりも
クリアで少し洗練された感じがするのは
値段やぶどう品種の違いのせいか?
弱い印象とは裏腹にどんな料理とも合う。
実は強かなワインなのかも。
甘めでマリアージュが優秀なので
(和風、洋風、甘いの、塩辛いの、なんでもござれ)
女性の多いパーティーにお持たせするのにいいかも。
このワインで初体験のぶどうについて。
グラシアーノ
若いうちは荒削りだが長期熟成で真価を発揮し、
リオハやナバラのグラン・リゼルバの原料とされている。
マスエロ
別名カリニャン、サムソー。
スペイン北東部が原産で、現在では世界中に広まり
特に南仏で多く栽培されている。
ぶどうのなかでは最も収穫期が遅いため
冬の到来が遅い暖かい地方に適しているが、
気候の合うところでは、収穫量も多く、栽培しやすい。
酸味や渋みが強い、刺激性の強い風味のワインになるため、
使用量を制限しているところが多く、
シラーなど酸味の少ない品種にブレンドされることが多い。