残り2つしかない山岳ステージのうちの貴重なひとつ。
ここでプリトはタイム差を詰め
表彰台への足がかりを作ることができるのか!?
・・できなかった・・どころか、むしろ遠のいた・・
集団は縮小しながらラストの上りを進み、
残り 3.7km でアルーが集団から飛び出したと思たら
あっという間に 11秒差をつける。
それを追わねばならぬのはアルーの1つ前の順位のプリト。
残り 3km で加速するプリトについてきたのは
バル、コンタ、フルームのみ。
そしてアルーの背中が目の前まで迫ったところで
一瞬脚を緩めたその瞬間・・
一番後ろからついてきたフルームがアタック!
スペイン3人衆は追えない!あっという間に 15秒差。
こうなるとフルームに逆転されないように
バルも動かねばならないし、
まだ余裕はあると言っても差を詰められたくないコンタも
前を追うべくローテーションに加わる。
珍しく協調体制のスペイン3人衆。
そして差を詰めもう少しでフルーム & アルーを捉えるぞ
というところまで来たとき
スペイン3人衆の脚がまた緩み
一方のフルーム & アルーは加速。また離れる!
THE END.
画面に映っていなかったから推測だけれど、
その後スペイン3人衆はゴール前の駆け引きをやらかし
フルーム & アルーとのタイム差はより広がった。
真っ先に仕掛けたプリトはゴール直前でバルに差された。
バルは差して3位、ボーナスタイムを得たけれど
フルームに総合順位を逆転された。
一番後ろからつらそうにくっついてきて
周囲の脚が緩む一瞬の隙をついてアタック→大量リード
というフルームのやり口。
今大会でも何回も出てきてもうお馴染みの手口。
鮮やかすぎて憎らしい。
ゴール前で必ず付き位置から他を出し抜くバル。
こちらもバルの手口としてすっかり定着。
バルはコンタやプリトのこと信用してないとか言うけど
ゴール前のあなたがいちばん姑息で信用できないから!
フルームやバルを見てると、
先に仕掛けたら負けってわかる。
わかっちゃいるけどやってしまうプリト。
やらざるを得ないのかもしれないけど、それならそれで
そういう状況に追い込まれるのが悪いってこと。
勝負は相手あってのものだから難しいね。
プリトのアタックについては、
かなりの出力のはずなのに効果の薄さが否めない。
一発のアタックで決めるコンタやフルームと違う。
それはプリトのアタックが弱いんじゃなく、
タイミングが悪いというか、
アタックに至るまでの過程で準備が足りないからだと思う。
周囲にもっと脚を使わせておかないと
ついてこられてしまうんだよ。
アタックのしどころは、
自分にとっていいタイミングなだけじゃなく
相手にとっては悪いタイミングじゃなきゃダメなんだ。
なんてね。見てるだけなら何でも言えるよね。
↓ ラスト数キロの様子。10:40 あたりからが見どころ。
(プリトファンはフラストレーション溜まりまくり)