入梅の候 皆様には、いかがお過ごしでしょうか。
本日・6月12日は、私の父で、芸の師匠であります、
六代目・柳家つば女の、命日です。
師匠・つば女の逝去から、16年が経ちました。
私は、父とは、親子として、18年を過ごし、
次の18年は、噺家の「師弟」として、過ごしました。
あと、二年で、「父が居ない」時期が、
「親子」として、「師弟」として過ごした時期と、
同じになります。
時が経つのは、早いですね。
つば女を愛してくださった皆様。
本当に、有難うございました。
今も、私の周りに居てくださいます、
つば女を愛してくださった方々と、時々お会いしますと、
その温かな思いに、包まれて、
前座の頃の、未熟ながらも、懸命だったあの頃の思いに、
還ることが出来ます。
師を真似ることを、求めずして、
師の求めたものを、求める。
たとえわずかでも、
ご恩を報ずることが、出来ますように。