ある日のレッスンで
ピンポンが鳴り
玄関の電子錠を開けたけど
なかなか入ってこない生徒さんがいた
心配になって外へ出てみると
お父さんと手を繋ぎ
泣きじゃくる3歳のAちゃん
お父さんが入ろうと言って
手を引っ張っても
お教室に入りたがらないようだ。
私がAちゃんに
ピアノするために
お教室に入ろうと言っても
やっぱり首を振って泣いている
お父さんに泣いている訳を聞くと
自転車の後部チャイルドシートに
子どもを乗せた時のこと
Aちゃんが
ベルトをするのを嫌がったけど
無理矢理ベルトをしたことが原因とか
お父さんは
「ピアノが嫌と言ったのではありません」
とも付け加えてくれた
Aちゃんは
歌を歌おうとか
お絵かき(プリント)しようとか
色々誘っても
首を振って泣きじゃくっている。
そうこうしているうちに
Aちゃんが見慣れない服を着ていることに気づいた
「かわいい服を着ているね。」
と声をかけると
それまでのことが嘘のように泣き止み
「うん」と答えた
「そのお洋服、どうしたの?」
と聞くと
嬉しそうに
お母さまに買ってもらったことなど話しはじめた
しばらく話をして
お教室に入ろうと誘ってみると
もう気持ちはすっかり戻っていて
すんなり入ってきてくれた
そしてレッスンは
いつも通りにできた
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