天山徒然草 



こんにちわ!


昨日3月21日は「ノールズ(イスラム新年)」という祝日でした。


思い起こせば去年のこの日、先輩隊員や同期隊員たちとカラコルの郊外アトラドノエ村で、コーフンの馬の競技 を観戦していたのでした。


今年はイシククリ州副知事の依頼で、カラコル市で開催されるお祭りへ一村一品商品のブースを出展・販売をすることになり、わたしもそのお手伝いとして参加することに。




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ジャンポブランコと左奥にはボズ・ユイ



朝10時にセレモニーがスタートすると聞き、9時半に会場に到着(といってもアパートから目と鼻の先の距離ですが)。


昨年とうってかわって曇り空ですが、春の到来を祝うこのイベントに、少しずつ人が集まり始めています。



話に聞くにも見た事が無かった羊の骨を使った遊びをするエルケックテル(男性たち)が円陣を作っていたので、さっそく覗いてみました。




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円の線の外側から中央に集めた骨に向かって、持ち骨(?)を投げつけます


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骨の目(?)を真剣に読んでいる様子


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円からはじかれた骨を集めて得点を数えている男の子たち



そして周りには色とりどりのブースがずらり。




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売り物かと思いきや、市内の学校の展示物のようでした


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既婚女性用の正式な民族衣装をまとったお二人


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民族衣装をまとったバービーとキルギス料理の紹介も!



イスラム新年、といっても宗教色は薄く、むしろキルギス文化の紹介デーといった趣向。




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コムズを弾く男の子の前には、ゲームで使われる羊の骨が


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二羽の白鳥は嫁入り道具によく用いられるモチーフ



そこへチョンドル(お偉方)が登場。





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右からカラコル市長、イシククリ州副知事、一人とんで州知事



各ブースで子供たちの歌や踊りで迎えられた後、VIP席に着席。


セレモニーのスタートです。





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アルチャとよばれるもみの木をたいて、会場を清めている(と思われる)女性たち

オフィシャルな行事ではお約束の民族ダンスや歌が始まりました。




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カラコル市のお抱え歌手というのか、この手のイベントで必ず登場する年配の男性歌手がいて、パバロッティよろしく朗々とオペラを歌い上げます。


ところがこの人、口パク、なんですね。


以前のイベントで曲が流れず、音楽無しでは俺は歌えない!と主張し失笑をかう、なんていう場面も。


この口パクを容認する文化、ちょっとわたしには「?」です。




肝心の一村一品ブースですが、予想どおり、ハーブ石鹸やシーバックソーンのジャムなどが好評で、陽気に誘われたのか(そこまでまだ暖かくはないですが・・・)財布の紐が緩んだエジェたちがご購入してくれたおかげで、そこそこの売り上げを達成できたようでした。




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やはり一番人気のハーブ石鹸



このようなイベントを取り仕切るはずのグルナズ副市長の姿が見えず、カラコル市役所の顔見知りの男性に尋ねると先日男の子(三人目!)を出産して、いま産休とのこと。


先月の冬祭りの時には臨月だったのね~とびっくり。


2ヵ月後には職場に復帰する、と聞いてさらにのけぞってしまいました。


ブラジルや香港なんかも産休はせいぜい数ヶ月ですものね~


ほんと、同姓ながら女性ってたくましい・・・



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冬祭りのファッション・ショー で披露された衣装たちも展示中



そんなこんなで今年のノールズは、地元カラコルでのんびり過ごしました。



それでは今日はこの辺で。


パカ!