こんにちわ。
先週は急遽JICA主催でイシククル州の食料品関連(ジャムやハーブ等)のジャーマット向けの
スタディー・ツアーを水曜日から金曜日まで首都ビシケクで開催となったため、
その同行とたまたまカザフスタン入国ビザ取得(緊急時の脱出ルート確保のため)等々が重なり、
車で片道6時間のビシケクに日曜日まで上京していました。
が!私の心は、ノールズ(イスラム新年)当日に行うという、キルギス伝統の馬に乗った競技を
見る予定のカラコルに一足先に帰っていました。
帰宅翌日の21日、馬具を専門に作っているジャーマットからのお誘いでJOCV(海外青年協力隊)5名で
タクシーに乗り込み、カラコルから1時間かけて、アクスー県アトラドノエ村に向かいました。
ノールズ当日は、新年にふさわしい快晴でした(*写真をクリックすると、大きく表示出来ます)
キルギスでは、客人をお茶やパンでもてなすのが定石なので、まずは村の一軒で一服した後に
村役場の町長さんの案内で、車で5分ほど離れた平原に移動。
騎乗の村人のうち若者たちが、次々と競技を始めます。
10~20代の若者たちの乗馬技術を試す目的もあるのか、小さい子供や大人は見学です。
地面に置かれたお金を遠くから一気に馬でかけてきて拾う競技で幕開けです。
そしてお次は騎乗の男子二人が腕を引っ張り合い、お互いの馬から引きおろす競技が始まりました。
さらに、先にかけ始めた女の子を男の子が追いかけて捕まえる競技が始まりました。
見事、女の子を捕まえました
この競技、女の子を捕まえられなかった男の子は、女の子から鞭でたたかれるという
おもしろい落ちがついてます(笑)
そして、クライマックスはウラック タルトッシュという断頭したヤギ(今回は羊でしたが)を
村ごとに分かれたニチームで奪い合い、それぞれのゴールに投げ入れるという競技。
馬を使った競技は、日本では流鏑馬、イギリスではポロがありますよね。
ウラック タルトッシュではチンギスハンの血を引くという騎馬民族キルギス人の本領発揮です。
真ん中の男の子が片手でひょいと羊一頭を持ち上げてしまいます
もうもうとたちあがる砂けむり
最初から最後まで、ずっとアテンドしてくれた村長さんとタクシーの運転手さん始め
暖かいキルギスのホスピタリティに感謝の一日でした。
まだまだ日本では地震・津波の被害が続いていますが、
中央アジアの小国、キルギスではこんな風に新年を祝っていました。