ティファニーで朝食を | 温故知新 YEBISU NOTE

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 今さらながらという気もするが

オードリーの「ティファニーで朝食を」


 トルーマン・カポーティの小説が原作らしいが、ただの奔放な女性がでてくるだけで 情感を大事にする日本人には、面白くもなんともないように思える。非常に米国文学を感じる作品。といっても小説は読んではいないのだがw


 映画は1961公開だが時代背景は

1943年らしい、、、しかも、当時のNY の雰囲気がよくでてるらしい、、、


 そのあたりはよくわからないのだが、我が国と違って戦争での「国民総動員」などという雰囲気は微塵も感じられない、、

 華麗で優美であるが、怜悧であり虚飾に満ちているのが米国の大都市NY ➡️それは、この大都市で、野心をギラギラさせながら生きる娼婦ホリー=オードリーにも

言えることだ。NY のティファニーが似合う女になろうとするホリー=オードリーは日夜、自室でのパーティー=ドンチャン騒ぎやら

男漁りに勤しむのだが、その割にはクールビューティーなイメージもある。




 やはりオードリーが演じると、かなり胡散臭さを漂わせる人物であっても何かしらの気品が感じられてくる。この作品、原作者のカポーティからみると、原作との違いでやや違和感を感じたらしいが、洒落た都会のムードにはオードリー気品がぴったりだったかもしれない。冒頭から誰一人ひと気のない早朝?のティファニーの店頭を物色するように眺める怪しげな女がオードリー、、、彼女にしては珍しい黒を基調にしたファッションで終始、謎めいたムードを醸し出し続ける。

次第に、14歳の時に歳の離れた獣医師と結婚していた経歴や服役中のマフィアにも援助を受けていることも判ってくる、、、

最終的には、南米の富豪の玉の輿にのり損ねるまでの物語なのだが、そのストーリーは、どうでも良いことに感じられてしまうのが

大方の観客の感想になるのではなかろうか?そういうことなら、原作のカポーティにも不満は残るだろうwww 


これは、茶化して言ってるのではなくて、主役としてはミスキャストなのでは?とさえ思えてくる。


もし、この役をマリリン・モンロー(当初、彼女が予定されてたらしい)が演じてたら、華やかなNYを舞台に華麗にいきる謎めいた女として、カポーティの思惑にピタリとはまってた気もする。


しかし、テーマ曲の「ムーンリバー」をオードリーが唄うシーンなど、非常に印象的なワンショットが数多くある作品で、なぜか、オードリーの代表作とも言えるものになってしまっている。➡️アイロニックな言い方であるが、原作自体は無視されたかたちで、オードリーの魅力を最高に引き出した作品になっている。


 ラストシーンの 「雨」「猫」「ラブシーン」がバックに流れるムーンリバーとともに非常に効果的である。


そして、あのミッキー・ルーニー演じる日本人 ユニヨシがとてもおもしろかった。ただ、この人物も原作とはかなり違ったらしい。

特別、個人的には変な感じには思わなかったのだが、結構、日本人を揶揄してたらしい。しかし、自分は1961年の作品にしては、特殊メークが立派なものだと思った。

あと一人、日本人らしい女性が出てたな、、チャイナドレスを着ていたが、日本語を喋っているシーンがほんの数秒聞こえてきたような気がする