ご無沙汰しています。

入院中の話ですが。
『そーくんの妖怪大百科』製本できました。
全6巻です。

これで、『絵が沢山描けたら、コピーして製本してあげる』というそーくんとの約束がかないました。

はじめ二巻までは、父親が、こつこつコピーして、製本していましたが、あまりの量に手を焼き、私の友人の務める印刷所に発注をして、製本が実現できました。

ちゃんと表紙に「水木しげるを参考に」と書いています(^^

これは10部だけ製本して、おじいちゃんおばあちゃん、そーくんのもとの学校のクラス、お世話になった院内学級の先生に寄贈させてもらいました。

入院中、祖父母や友達も心配していたと思います。
が、この本を見て、皆にそーくんのパワーが伝わったのではないでしょうか。
そーくんも、友達から「治療頑張って」以外にも「絵を見たよー」と手紙にかかれてたら、明るい前向きな気持になれたと思います。

この本は、そーくんの頑張った記録です。
宝物です。

製本表紙



製本に協力いただいた、ほのちーままは、私の中学校からの友人。かわいい育児ブログをつけています。
ほのちーにっき
かなり無理をきいていただいたと思います。
データの整理だけで大変だったと思います。
何ページあるか、私も把握していません…。
ありがとうございました!ほのちーまま!
先日、そーくんは長い入院治療を終え、退院しました。
しばらく自宅療養となりますが、徐々に普通の生活にもどしていく予定です。

そーくんは気が付けば3年生になりました。

「もうすぐ退院」と言われながら、退院するまでがずいぶん長く感じられました…。
今では入院していたのが嘘のようににぎやかな日常がもどってきました。

看護師さんへのお礼は、妖怪の絵でした。
今度はカラー作品です。
(^∇^)







「ぼく、お世話になった看護師さんに、お手紙と絵をプレゼントしたいんだ。」
自分の気持ちを表現することが苦手なそーくんが、自分から手紙をかくというのは大きな成長です。
「それいいね!」
「それで、どの妖怪を描こう…。『馬のあし』と『化け火』と『セコ』とどれがいいと思う?」
やっぱり妖怪か…と思いながら、
「『馬のあし』はやめた方がいいと思うよ…。もうちょっと相手が喜びそうなのを考えたら?天狗とか、河童とか有名なのはどう?」
「ぼく珍しい妖怪を描きたいんだよ。」

結局、『化け火』を描きました。
『傘化け』も描きました。
ママから借りた水彩絵の具で、初めてのカラー作品に挑戦です。

看護師さん喜んでくれるかなあと思っていたら、受け取った看護師さんは
「かわいい!ありがとう!」と言ってくれました。

担当の看護師さん号泣していました。

ほんとうに1年間ありがとうございました。
゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚

あとがき

全部みてくれてどうもありがとうございます。
「妖怪ってなんだろう」と思っている人は多いと思います。
そんな人こそ、妖怪の存在を知るチャンスだと、私は応援しています。
「外国にも妖怪はいますか」もちろん、います。
中でも、魔女、狼男、ドラキュラといったところが有名です。
私はまだまだ続けます。
絵も見てくれると嬉しいです。

退院しても絵を描き続ける。

              終わり

              (そーくん)


゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚





このあとがきを書いたのは、去年の暮れ、入院7か月目です。

普段明るいそーくんも、不安で泣いた日もありました。

でもこのあとがきは、明るい絵です。

外国の妖怪、妖精たちが踊っています。

「退院しても描き続ける」なんて書いています。

数日前に、どうせ僕、退院できないんでしょ?なんてぼやいたのに。
絵を描くのは、もう飽きたよーなんて言ってたのに。

前向きな言葉を書いています。

そーくん、退院したら、絵は描かないかもしれません。

それでもいいです。

今までこれほどまでに絵を描くことに夢中になれたことが素晴らしいと思います。

ここまで子供を夢中にさせる、素晴らしい妖怪の世界を教えて下さった、故水木しげる先生ありがとうございました。

親ばかなブログを見ていただいた皆様、ありがとうございました。

そーくんの入院生活もあと少しです。
長く続いた入院治療もおわり、あとは体の回復を待って本退院と聞いています。
そーくんが家に帰ってくる日が待ち遠しいです。