『笑い地蔵』

おだやかな表情で、道端にたたずみ、人々を見守るお地蔵さま。

それが、妖怪に変化して人を驚かすという話がいい伝えられている。



(参考文献 水木しげる 『日本妖怪大全』 講談社 )

なんとも罰当たりな感じもしますが、誰もが目にする生活に密着したお地蔵さまだからこそ、そんな面白い話、いや恐ろしい話も残されているのでは。と私は思います。

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これが、そーくんの妖怪大百科最後の原稿になります。
「あ」は「油すまし」から始まり、最後は「わ」の「笑い地蔵」。
笑っておしまいとは、明るいそーくんらしいというか。
最後の締めに相応しい、妖怪ですね。

『妖怪すっぽん』

日本の海によくあらわれる。
入道姿の妖怪なのだが、体がすっぽんになっている。


(参考文献 水木しげる 『日本妖怪大全』 講談社 )

えええええ!
よく現れるんですか!?


という疑問はさておき、そーくん、海の表現を頑張っています。
すっぽんをあえて「鼈」と書いています。母は読めないよ。細かい字は読めないよ…。

日本にも中国にも、すっぽんを妖怪化した話が多々あるのは、その独特な形と、生命力からなのだろうと、私は想像します。
ちなみに私は、苦手です。すっぽん。
『セントエルモの火』(『妖怪蜃気楼』補足です)

ヨーロッパで昔から見られている、怪火。
嵐の中、船の帆柱の先などに見られた。
今は自然現象として立証されているが、昔の人にとっては恐怖の怪火以外何物でもないだろう。

蜃気楼も、セントエルモの火も、かつては怪現象とされていた。


(参考文献 水木しげる 『世界妖怪辞典』 )


見晴らしのきかない帆柱を、スクリーントーンの下に描き、上に、火の形に切り抜いた白い紙をはって表現しました。
白い紙を貼るところは、私もアドバイスしましたが、そーくんも頑張って、奥行きのある画面に良く仕上げたと思います。