劣化ウラン弾 第2部 | 乖離のぶろぐ(*´∀`)吸い込んで応援
http://ameblo.jp/pochifx/entry-10885915745.html
> 2011-05-09 03:50:00 pochifxの投稿
> 福島の癌予想、千葉に劣化ウラン弾
(゚ω゚)1~2μSv/hは劣化ウラン弾に相当すると書いたが、
(゚ω゚)もう少し、劣化ウラン弾を調べてみる。


http://www.chugoku-np.co.jp/abom/uran/us2/000424.html
http://megalodon.jp/2011-0511-0548-56/www.chugoku-np.co.jp/abom/uran/us2/000424.html
 スターメッツ社は一九五八年、核金属社(NMI)という名前で設立された。原爆製造過程で生まれた放射性廃棄物の劣化ウラン(U238)の利用方法などを研究するため、近くのマサチューセッツ工科大学の学者らと協力。完工式には、当時上院議員だったジョン・F・ケネディ元大統領も出席して門出を祝った。

 「初期には、核分裂性物質のウラン235を使った研究もしていた。その証拠に廃棄物の中にその物質が含まれていたんだ」とスコットニッキーさん。

NMIは九七年にイメージチェンジを図って社名を変更。九八年九月までに、州の環境保護局の指導などもあり、八百二十万ドル(約八億七千七百万円)のうち、契約相手の陸軍から六百五十万ドルの資金援助を得て、ため池にたまった約六千百立方メートルの汚泥を取り除き、ユタ州の低レベル放射性廃棄物貯蔵所へ運んだ。

 「しかし手遅れだった」とスコットニッキーさん。毒性の強い放射性物質の汚泥からにじみ出た汚染水は、既に周りの土壌や地下水を汚染していたのだ。

http://www.chugoku-np.co.jp/abom/uran/us2/000425.html
http://megalodon.jp/2011-0511-0551-26/www.chugoku-np.co.jp/abom/uran/us2/000425.html
国の甘い規制 問題

 それにしても、なぜスターメッツ社の汚染がここまで放置された のか。

 「核物質を扱っている以上、営業の許認可は原子力規制委員会 (NRC)が握っている。日々の活動への規制や監視も、NRCが 中心。が、実質的な規制はなく、八五年まではほとんど野放し状態 だった」

 ロバーソンさんの説明を聞きながら、昨年九月に茨城県東海村の 核燃料加工会社ジェー・シー・オー(JCO)で起きた臨界事故の ことを思った。ずさんな作業実態を放置した科学技術庁の在り方 は、そのままNRCの規制の甘さと同じである。

 州環境保護局が調査のため、スターメッツ社に初めて入ったのが 八五年。それも劣化ウランによる放射能汚染ではなく、工場内にあ る井戸水が化学溶液で汚染されていたためだった。本格的な放射能 汚染調査を始めたのは九一年に入ってからである。

http://www.chugoku-np.co.jp/abom/uran/us2/000426.html
http://megalodon.jp/2011-0511-0555-36/www.chugoku-np.co.jp/abom/uran/us2/000426.html
スターメッツ社が劣化ウランのスラッジ(汚泥状の廃物)、汚染 水を投棄して敷地内の地下水や土壌を汚染したように、煙突群など から劣化ウランの微粒子が飛び出し、敷地外の表土を汚染していた こともはっきりしていた。

 例えば、ニュージャージー州の汚染土壌専門の研究所が九四年に 実施した調査結果。それによると、社の敷地のはずれから三百~千 三百メートルの六カ所の測定地点で、この地域の自然値(一ピコキ ュリー)より最高十八・九倍の劣化ウランが検出された。ニューヨ ーク州では、劣化ウラン微粒子が工場から約四十キロも離れた所で 見つかってもいた。

 「ダイアンが肺がんだと診断されたのは八六年、二十三歳の時 よ。看護婦だったから『喫煙もしない自分が二十代でなぜ肺がんに …』って、随分自問していたわ」。最後まで気丈だったダイアンさ んだが、九三年十月、肝臓へがんが転移し、息を引き取った。

 ケナリーさんがスターメッツ社に疑問を抱き始めたのは、二女の 死から二年後の九五年。地元紙がコンコードのがん罹(り)患率の 高さを報じた時だった。「娘の死の原因を突き止めて無念を晴らし たい」。そんな思いから調査は始まった。

http://www.chugoku-np.co.jp/abom/uran/us2/000427.html
http://megalodon.jp/2011-0511-0558-58/www.chugoku-np.co.jp/abom/uran/us2/000427.html
 クラップさんは一九八〇年に設立された州のがん登録センターの 初代所長。八九年まで務め、この間に調べた八二年~八六年のコン コード男性の白血病と多発性骨髄腫(しゅ)の罹患率について「州 の他地域に比べ、ほば二倍高い」と、九一年に明らかにした。

 「人数は十人だけど、統計的には有意差がはっきりしていた。広 島、長崎の被爆者のケースからも、白血病と多発性骨随腫は放射線 に最も影響をうけやすいがんとして知られている」

 クラップさんは類似例として四〇年代半ば以降、太平洋やネバダ 核実験場(ネバダ州)で続けられた大気圏核実験に参加した被曝米 兵や、汚染されたハンフォード核兵器工場(ワシントン州)で働い た労働者の事例を挙げる。どちらのケースも、二つのがんの増加傾 向が明確に出ているという。

 コンコード住民のがん罹患数については、地元の元電気技師ウィ リアム・スミスさん(71)ががん登録を基に調べた八二年~九〇年の 詳細な記録もある。九五年に公表されたそのリポートによると、州 内平均に比べ甲状腺(せん)がん二・五倍、睾(こう)丸がん二・ 二倍、骨髄腫一・九倍、黒色腫一・八倍、脳腫瘍一・五倍、乳がん 一・三倍などとなっている。

http://www.chugoku-np.co.jp/abom/uran/us2/000428.html
http://megalodon.jp/2011-0511-0602-31/www.chugoku-np.co.jp/abom/uran/us2/000428.html
「湾岸戦争で、多国籍軍は核金属社が造った劣化ウラン貫通体を使用し、イラクの戦車破壊に貢献した。しかし、製造下のコンコード住民は、兵器生産などに使われているウランが、彼らの将来の健康の脅威になると懸念の声を上げている」と。

 資料分析により、劣化ウランなどによる会社敷地内の地下水や土壌の汚染、敷地外へのウラン微粒子の飛散も判明した。五十近い煙突の中でフィルターが使われていたのはわずか二個。劣化ウランの高い発火性により、製造過程で小さな火災を何度も起こしている事実もつかんだ。


http://www.chugoku-np.co.jp/abom/uran/us2/000429.html

http://megalodon.jp/2011-0511-0605-19/www.chugoku-np.co.jp/abom/uran/us2/000429.html
 「劣化ウラン弾の貫通体を造っているのは、全米でマサチューセ ッツ州コンコードのスターメッツ社とここだけだ」。かつてテネシ ー核スペシャリティーズ社と呼ばれた工場近くに住む元従業員のマ イケル・エラムさん(45)は、仕事の手を休めて言った。

 「身に着けているのは、つなぎの綿の作業服に手袋、安全靴だ け。放射線防護なんてあったものじゃない」。エラムさんは苦々し そうに言った。

 ひどい環境は建物内だけでなかった。酸化ウランのスラッジ(汚 泥状の廃物)や汚染水は、敷地内に掘ったため池に捨てられた。

http://www.chugoku-np.co.jp/abom/uran/us2/000430.html
http://megalodon.jp/2011-0511-0608-07/www.chugoku-np.co.jp/abom/uran/us2/000430.html
六年半働いた末に白血病になった男性労働者。ハシュコさんのよ うに関節痛や気管支障害を訴える者もいた。自らの体調不良に加 え、安全面の不備を指摘する彼は社からにらまれ、九二年に再び離 職した。

 八一年当時の職場仲間には、がんで闘病を続ける者もいる。「工 場のそばに住む四十代の夫妻は、どちらもがん患者。ほかにも長く 住む周辺住民には病気を抱える人が多い。近くには高校だってある んだ…」

http://www.chugoku-np.co.jp/abom/uran/us2/000502.html
http://megalodon.jp/2011-0511-0610-19/www.chugoku-np.co.jp/abom/uran/us2/000502.html
 八三年に退職するまで、ディーツさんには海軍以外に情報を提供 する権限はなかった。彼のリポートが工場閉鎖に関係したとは思わ ないという。が、その調査がきっかけで、ディーツさんの劣化ウラ ン弾への関心が高まった。九一年、湾岸戦争で劣化ウラン弾の使用 が伝えられると、地上戦開始(二月二十四日)前の二月初め、専門 誌でいち早く抗議の意思を表した。

 「劣化ウランの量は、三〇ミリ砲で約三百グラム、一番大きい一二〇ミリ 砲だと約四・七キロもある。三〇ミリ砲二個分ほどでアメリカ市民の 健康を守るために工場を閉鎖したんだよ。どうしてそれがイラクや クウェートだと百万個もの使用が許されるというのかね…」