米がなかった | やるせない読書日記

やるせない読書日記

書評を中心に映画・音楽評・散歩などの身辺雑記
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 昨日の昼間、いつものように散歩。午前中の日差しは浴びた方がいいらしい。

 

南口の古本屋で本を二冊買う。百円コーナーの棚の商品。岩波文庫の「朝の

 

コント」と北杜夫の「木精」。「朝のコント」はフランスのフィリップとかいう人の

 

短編集でこんな本があることなんて知らなかった。北杜夫は若いころ、少し読

 

んだ。初期短編と三島由紀夫絶賛の「楡家の人々」、当時、流行ったドクトル

 

マンボウ物などだ。その後、「白きたおやかな峰」あたりで、つまらなくなって

 

読むのを止めてしまった。北杜夫の死去にあたって、「楡家の人々」が大きす

 

ぎて、その後北杜夫はスランプに陥ったとの評があったが、なるほどと思った。

 

1975年刊行の古い本だが、ボロボロのケースの中の本はきれいだった。

 

岩波文庫もきれいで二冊と当り。消費税、払っても二冊で220円。

 

 俺の町も、古本屋があと二軒、美味いコーヒーを淹れる店があと二軒あれば

 

年老いたニートの余生が楽しいものになるのにね。

 

 一時にモチヅキさんと会う。埼玉の人で、東京には行かないほうがいいと、家の

 

人に言われたらしい。胃がんになり切除したが元気である。デニーズで食事して

 

3時ころまで駄弁る。彼が病気になったのは、再雇用の際のストレス。年を経ると

 

肉体的、精神的にも免疫力が落ちるようだ。だから、年とってから怒ったり、人と

 

喧嘩はしないほうがいいと俺は思っている。馬鹿は自滅する。関わることもない。

 

 6時前に、ベルクス。カレーでも作ろうと思って、肉の売り場。なんと、豚小間が

 

ない。残っているのは牛のステーキ肉とトンカツ用の肉だけ。安い物から売れて

 

いくのだ。野菜は豊富にあったんだが。米も買わなくてはならないが、残っていた

 

のは5キロ、二千なんぼの高いコメが四袋。レジはずらっと人が並んでいる。

 

 しょうがないので、炊いたご飯を買ってきた。外出自粛の要請で、こうなった

 

んだろう。

 

 今朝、ラジオ体操に行くと、おばさんが昨日、ベルクスのレジで一時間並んだ

 

そうだ。卵もないらしい。志村けんは重篤だというニュースもあるし、小池知事の

 

外出自粛の要請がでたとたん、都内のスーパーは売り切れ続出らしい。

 

 ただのインフルエンザの一種で重篤になる率も低い。健康保険制度、医療制度

 

が充実してなく、国民の衛生意識が低い国は軒並みやられている。だが、今の

 

ところ、特効薬がない。現状では伝染を避けて、人との過度な接触を避けるのが

 

ベストだろう。これしかない。四月末にはどういう薬が効くかわかるという説もある。

 

今週の山を越えればどうにかなると期待するしかない。