モヒート | やるせない読書日記

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書評を中心に映画・音楽評・散歩などの身辺雑記
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昔は音楽を結構、聴いていたがこの頃は聴いている時間がだんだん少なくなってきている。


感性が落ちてきているのか音楽に飽きてきたのか、根が怠惰で通俗的な品性によるのか、


酒を飲んで根ながらテレビでバラエティを観ているのが一番楽しい。体裁つけてるけど本読ん


だり音楽聴いたりという高尚な品性は自分本来のものではないようである。だから本読むのも


大変なのだが輪をかけて感想文書くのは大変。今日も暑かったがまだ本格的ではない。


仕事の帰りA-ONEで飲む。ジン・リッキー、モヒート、軽井沢水割り、マッカイソーダ割り。、フライド


ポテトとピクルス。モヒートってジン・ベースで氷を砕いてぶち込んでミントシロップを入れたもの。


ほんとは生のミントを潰して入れるらしい。ミント色のカクテルで氷メロンのような味わいでしょうか。


今日は電車で帰る。町並みが夏の夕暮の陽射しに染まっているのを車窓から眺める。


バタイユの「エロチシズム」を読む。高校のころ、文芸部の顧問の先生がバタイユが好きで、フラスコ


やビーカーが散乱する理科準備室でバタイユのドキュマンだったか何だったか、中国で処刑される


男が麻酔を投与されていて体を切り刻まれていても顔に笑みを浮べていた写真を見せてもらったこ


とを思い出す。


「先生、バタイユって神秘主義なんですか」


「ああ、それはサルトルがバタイユを馬鹿にして言ったんですよ」


白衣のA先生はあれま良く知っているねえという目をして応えた。


はて、俺はなんでバタイユとか神秘主義などという言葉を知っていたのだろうか、馬鹿な高校2年生


であったのに。


どこまで、バタイユの言っていることが本当かは分らないが、その情熱は評価できる。


自分の禍々しい不吉な理論に陶酔しているところが素晴らしい。