やけに暖かい冬 | やるせない読書日記

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書評を中心に映画・音楽評・散歩などの身辺雑記
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今日はむちゃくちゃ暖かい。こんなことでいいのだろうか。と心配になる。まあ総理大臣でもないの


で心配しても仕方ないか。「サド復活」を少し読む。サドは大別して三回牢獄に収容されている。一回


目は三十八歳から五十歳までの十三年間、ヴァンセンヌとバスチーユの牢獄。フランス革命で釈放


されて市民サドになってから五十三歳の時に二回目の収監、六十一歳の時に「ジュシティーヌ」出版


の罪で七十四歳で死ぬまで入っていた。これが三回目。それぞれぶち込まれた理由は異なるのだが五


十三歳の時の捕縛の理由が「サド侯爵の生涯」によれば、


サドが告発されたのは、三年前の一七九一年、彼が宮廷派の貴族ブリザック公爵の国王親衛隊に手紙


で入隊を希望したという曖昧な理由によっていた。


とあるが同じ澁澤の「サド復活」によれば


一七九四年、恐怖政治がモントルイユ夫妻(サドの義理の両親)を逮捕せしめると同時に、サドもまた


、<<穏健主義者>>の嫌疑を受けて、マドロネット修道院に監禁される身となった。


理由は、亡命者の逃亡を援助した廉で告発されていた陸軍少佐ラマンに、三百リーヴルと旅券を与え


て、パリを脱出させたからである。あれま、全然理由が違うではありませんか。複合的な理由かとも思え


るが読み返してもそうは書いていないのだが。二百年前のフランスのことなんてそうそう分るはずもな


いのですが。


今日で今年も十二分の一、終わってしまった。やっぱり身辺雑記が主の日記になってしまった。まあい


いいか。そんなに大したものでもないから。