灯油売り | やるせない読書日記

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書評を中心に映画・音楽評・散歩などの身辺雑記
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暖冬で昼は暖かった。テレビなどで温暖化のニュース。北極の氷が解けているらしい。確かに笑い事では


ないかもしれない。俺なんかもパソコン使わしてもらっているから何とも言えないけど、便利になればその


代わり何か失うのかもしれない。長生きしてもその頃にはとんでもない天変地異に見舞われていたりして。


夜になるとさすがに寒くなり灯油を売る車の牧歌的な音楽が聞えてくる。この頃、どうもいらいらしてしょうが


ない。生来的に物事にたいして不満が多くいらいらし易いのだが、その傾向が顕著になる。ま、そんなこと言っ


てもしょうがないのだが。一昨日、アマゾンから澁澤の「サド復活」が届く。この本は多分、未読。澁澤三十歳


のエッセイだがさすがの力量を感じさせる。文章に漢字が多く、種村季弘を思わせる文体。行間から窺える


無頼、殺気は澁澤のエッセィのなかでも一番だろう。僕が読む限り澁澤のエッセィのなかでベストだと思う。


やはり作家は全部読まないと分らない。


帰宅するとアマゾンから「わが隣人サド」が届いていた。ブログをしていないと縁がなかった本だ。