皆様へのお願い
【オンライン処方】
*DHEA・メラトニンは再開しました。
*現在、メラトニンの、
個数制限はありません。
ご質問など頂く際に、
「匿名」様
「匿名希望」様
以外で、
お名前をつけてくださると幸いです。
匿名・匿名希望が多く、
過去にご質問頂いた内容が、
わからなくなってしまいます。
お手数おかけ致しますが、
なんでも良いので、
お名前をつけてくださるよう、
ご協力して頂けると助かります。
流産歴が2回ある女性。
3回目の妊娠で出産となるが、
新生児に異変。
前回までのまとめ
○ 2回流産歴がある女性A。
○ 昭和50年1月23日
妊娠7週の診断
○ 4月17日:足の浮腫
○ 5月10日:血圧123/53
○ 5月31日:血圧126/59
たんぱく尿
▶︎ 妊娠中毒症 否定
ラシックス3日分 処方
○ 7月2日:血圧138/54
たんぱく尿
▶︎ 妊娠中毒症 否定
ラシックス3日分 処方
○ 7月26日:血圧136/50
▶︎ 正常範囲内と判断
子宮口が少し開きだす
(8月8日、17日も同様)
○ 8月22日 出産
妊娠37週 1600g
低体重+SFD児
SFD児:妊娠週数に比べて体重が少ない
・呼吸が浅い
・チアノーゼあり
・産声あげず
・手足を動かさない
・アプガースコア6か7(軽度仮死)
治療:酸素供給
呼吸中枢を刺激する薬を投与
▶︎ 改善した為2階の保育器へ。
依然チアノーゼはあった。
○ 8月23日
・チアノーゼ増加
・呼吸がうまくできない(陥没呼吸)
・冷房が効いた新生児室でミルクを与える
看護師「ミルク飲まないし、
抱っこしてると足が冷たくなる」
・夕方には黄疸が出現
○ 8月24日
・チアノーゼが強い
・呼吸がうまくできない
・ミルクを飲まない
・痙攣が起きる
・夕方には各症状が強くなる
・虚脱状態
▶︎ 低血糖を疑い、
5%ブドウ糖液を鼻の管から、
5〜10cc投与。
足を刺激するとゆっくり動かす。
搬送を決める。
○ 8月25日
0時20分 国立S病院に到着時、
心肺停止(1回目)、肌色が非常に悪い。
・人工呼吸と心臓マッサージで回復。
・血糖値が反応せず著しい低血糖。
▶︎ 50%ブドウ糖液3ml投与、
5分後正常値。
以後、10%ブドウ糖を点滴。
・肺を吸引すると血が混入
▶︎ 止血剤で様子見。
10時15分 心拍停止(2回目)
心臓マッサージで心拍再開
13時00分 20ml輸血
出血は続く
15時00分 大量出血
15時10分 心拍停止(3回目)
心臓マッサージで心拍再開
17時00分 大量出血がややおさまる
20時20分 血糖値測定で測れず、
著しい低血糖。
計測中に徐脈。
▶︎ 50%ブドウ糖を投与。
脈拍 正常まで回復
今まで見られなかった自発呼吸開始
34.その後の子どもJ
⬜︎ その後は、
栄養の補給のため、
15%のブドウ糖溶液を点滴した。
⬜︎ その後、定期的に血糖が測定されて、
大体管理は良好とされていた。
⬜︎ 人工呼吸での酸素の供給も、
順調におこなわれた。
⬜︎ 肺からの出血は、
26日朝まで続いていたが、
同日午後にはおさまっているように見えた。
35.死亡
⬜︎ しかし、
翌27日午前6時30分ころ、
徐脈となった。
⬜︎ 回復しないまま、
午前7時20分に死亡した。
⬜︎ 生後5日目だった。
36.考えられる死亡原因
⬜︎ 子どもJの死亡後、
T医師は、女性Aの夫に、
死亡原因は次のような経過ではないか、
と説明した。
【 国立S病院のT医師の話 】
・ 母体(女性A)に妊娠中毒症があった。
・そのため、胎盤の機能が低下して、
胎児への栄養の移行が悪く、
成長が阻害された。
・そのため、在胎期間が37週だったが、
体重1600gでSFD児だった。
*SDF児:週数に比べて体重が低い。
・ そして、SFD児の場合、
肝臓のグリコーゲンの蓄積が少ない事が多い。
・また、出生後は、
ミルクなど栄養の補給が、
十分でなかった事もあいまって、
低血糖症になった。
・ 低血糖から、
けいれんや無呼吸発作などの症状が起こった。
・ さらに低血糖症が悪化し、
国立S病院の診療室に運ばれる前、
3〜4分の間、
無呼吸で心拍停止した。
・このせいで、
脳が低酸素状態となって、
脳の浮腫か脳内出血を起こした。
⬜︎ その後、
人工呼吸と心臓マッサージで、
いったんは蘇生したが、
結局、脳の傷害が原因で、
心不全を起こし死亡した。
⬜︎ 肺出血は、
死亡原因としては二次的。
上記のように考えれられる、
という話だった。
37.Y病院の概要
⬜︎ Y病院は、
産婦人科の個人クリニックで、
医師は、
院長と担当医のY医師がいる。
⬜︎︎ Y病院の新生児室は、
看護婦詰所(ナースステーション)と、
隣り合わせ。
⬜︎ 看護婦詰所を通って、
新生児室の中に入る。
⬜︎ 新生児室に常駐する看護婦はいないが、
新生児の看護は可能だった。
⬜︎ また、新生児室には、
テレビカメラが設置され、
他の場所から、
新生児室内を見れるようになっていた。
38.低体重児・SFD児の看護
⬜︎ しかし、Y医師は、
子どもJの看護を、
他の新生児と同じ看護体制を取った。
⬜︎ SFD児のための、
特別の看護体制は取らなかった。
⬜︎ また、看護婦らに、
子どもJの看護にあたって、
特別な指示をしたこともなかった。
39.血糖値は簡単に検査できた
⬜︎ そして、
血糖値の測定は簡単にできた。
*デキストロスティックスという、
血検査用紙に採取した血液を落すだけで、
色の変化から、
簡単に血糖値が測定できた。
⬜︎ しかし、子どもJが、
Y病院にいる間、
一度も血糖値を測定したこともない。
40.定期的に観察せず
⬜︎ また、子どもJについての記録は、
女性Aのカルテに付け足されただけの、
ごく少ないものしかなかった。
⬜︎ 定期的に、
体温、脈拍、呼吸を測定して、
記録することもしなかった。
41.隣には小児科病院があった
⬜︎ また、Y医院の隣には、
小児科の病院があって、
以前、手に負えなかった時は、
応援を頼んでいた。
⬜︎ しかし、今回については、
応援を頼んだことはなかった。
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