皆様へのお願い
＊現在、DHEAとメラトニンは欠品してます。
お申し込みいただけません。
ご質問など頂く際に、
「匿名」様
「匿名希望」様
以外で、
お名前をつけてくださると幸いです。
匿名・匿名希望が多く、
過去にご質問頂いた内容が、
わからなくなってしまいます。
お手数おかけ致しますが、
なんでも良いので、
お名前をつけてくださるよう、
ご協力して頂けると助かります。
子宮筋腫の手術から、
約4ヶ月後に妊娠。
妊娠26週で、
急に激しい腹痛が起こる。
前回の記事
解説を担当致します。
弁護士の、
甲野 裕大(こうの ゆうだい)
です。
【取り扱い分野】
不妊治療分野/離婚分野
・不妊治療クリニック顧問
・凍結胚トラブル
・精子提供、卵子提供
・不妊治療中の離婚
・不倫
など
前回までのまとめ
⬜︎ 女性Aは、
昭和46年生まれ(当時41歳)で、
Y病院の麻酔科のE医師と、
事実婚の状態。
【平成26年2月14日】
腹腔鏡下で子宮筋腫をとる
→ 漿膜下筋腫8㎝、
筋層内筋腫6㎝など含めて、
合計6個。
【平成26年9月19日】
妊娠13週1日 Y病院に初診
【平成26年12月23日】
21：30
激しい腹痛が起こる
22：05
動けなくなった為Y病院に電話、
救急車で搬送
23：00
産婦人科のZ医師診察
NST,CTG,採血,エコー(経腹.経膣)
異常なし
23:30
内科疾患との鑑別の為、
内科へ依頼
13.内科のQ医師
⬜︎ 12月23日午後11時50分頃、
女性Aはストレッチャーに乗せられて、
産婦人科外来から救急外来に運ばれ、
約10分間待った後、
遅くとも12月24日の午前0時10分頃には、
非常勤の内科当直医の、
Q医師の診察を受けた。
⬜︎ また、Q医師がY病院で勤務するのは、
この日が初めてであった。
⬜︎ 当日は、
外来患者が多かった事もあり、
Q医師は、
他の患者の措置等を行った後に、
女性Aを診察した。
14.産婦人科のZ医師の話
⬜︎ 内科のQ医師は、
産婦人科のZ医師から、
以下の話を聞いた。
・妊娠中の患者が腹痛を訴えているが、
産科的所見はみられないので、
内科で診察してほしい
という流れである事
・診察の結果、
腹部触診において腹膜刺激症状がない事
・腹痛があるものの、
動けないくらいの痛みではない事
・吐き気の持続も訴えている事
・「もともと油っぽいものを食べると、
嘔吐することが多かった。
本日はピザやケーキなどをたべた。
便秘はしていない。」
と訴えがあった事
・実際におう吐していたこと
15.吐き気どめの投与
⬜︎ Q医師は、
女性Aの症状が、
胃腸炎などの消化器疾患から、
引き起こされている可能性があるものと考え、
12月24日午前0時10分頃には、
プリンペラン(吐き気どめ)を投与。
⬜︎ その経過を観察した上で、
軽快した場合には、
プリンペランが、
女性A宅にもあることから、
そのまま帰宅させる方針とした。
16.激しい痛みと叫び
⬜︎ プリンペラン投与後の、
12月24日午前0時50分頃、
女性Aは、
「痛い痛い痛い、痛いよ痛いよ痛いよ」
と叫び、
強い痛みを訴え、
少量のおう吐をした為、
内科のQ医師の診察を受けた。
⬜︎ Q医師は、
女性Aの腹部を診察した。
⬜︎ 腹膜刺激症状(反跳痛)がないことを確認した上で、
プリンペラン投与によって、
軽快はせず、
むしろ腹部の痛みが増強した
と考えた。
⬜︎ 同日午前0時55分頃には、
プリンペラン投与の中止を指示、
聴診で腸蠕動運動の亢進が認められたので、
胃腸の蠕動運動の抑制で、
痛みの軽減を期待して、
ブスコパンを投与する事にした。
⬜︎ そして、
産婦人科のZ医師に、
プスコパンの妊婦への投与の可否を確認し、
「問題ない」との意見をもらった上で、
ブスコパンの点滴投与を開始し、
経過を観察した。
医学的解説
「プリンペラン」も、
「ブスコパン」も、
胃腸の蠕動運動の障害を改善する薬です。
どちらの薬も、
内科でも産婦人科でも、
よく使われる薬です。
ただ、作用は反対です。
「プリンペラン」
胃腸の蠕動運動が活発にする働き
があります。
蠕動運動が弱く、
腹部膨満感、
吐き気、
便秘などがある時に、
使われます。
胃の中にあるものを、
スムーズに腸の方送り出す為に、
使われます。
「ブスコパン」
胃腸の蠕動運動を止める働き
があります。
蠕動運動が活発すぎて、
腸壁が痙攣することで、
下痢、吐き気、嘔吐などが起こる事を、
改善する薬です。
平滑筋の痙攣を抑制する為、
胃腸だけではなく、
同じく平滑筋である子宮の筋肉にも、
効果があり、
生理痛にも効果的です。
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今日も皆様のお力になれますように
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