皆様へのお願い
*現在、DHEAとメラトニンは欠品してます。
お申し込みいただけません。
ご質問など頂く際に、
「匿名」様
「匿名希望」様
以外で、
お名前をつけてくださると幸いです。
匿名・匿名希望が多く、
過去にご質問頂いた内容が、
わからなくなってしまいます。
お手数おかけ致しますが、
なんでも良いので、
お名前をつけてくださるよう、
ご協力して頂けると助かります。
不妊治療中なのですが、
今回は治療内容ではない事で相談があります。
体外受精に進んで以降、
配偶者を恋愛対象として見れません。
配偶者以外とキスをしたら不倫ですか?
前回の記事
前回までのまとめ
⬜︎ 平成31年2月、
夫婦で男性Zの経営する飲食店に行く
⬜︎ 令和元年6月17日に、
夫が妻のスマホを見て、
妻と男性Zの、
不倫を疑うLINEを発見
⬜︎ 翌日の6月18日に、
飲食店経営の男性Zだけではなく、
男性Qとも不倫を疑うLINEを発見
⬜︎ 夫は妻の実家に妻を帰らせた
⬜︎ 妻の消されていたLINEを復元、
「飲食店経営の男性Zとの関係が、
夫にバレて離婚する」
と書いていた
⬜︎ 夫は男性Zの飲食店に乗り込み、
「お前のせいで離婚する事になった」
と大声で言った。
⬜︎ 夫は、現金を渡し、
妻への手紙を再度書いて、
LINEでは、
いつでも戻ってこい!と送ったが、
もう戻れませんと妻から返事がくる。
⬜︎ もう関係が終わった男性Qには、
裁判で慰謝料200万円が認められ、
夫に支払われた。
⬜︎ 妻と、飲食店経営の男性Zと、
2人とも不貞行為を否定。
⬜︎ 妻は離婚後、
飲食店経営の男性Zと再婚。
元夫が作った示談書
⬜︎ 元夫は、元妻に、
離婚の慰謝料と、
飲食店経営の男性Zとの交際の慰謝料を、
合計200万円求めた。
⬜︎ 元妻の父親が代理人となり、
元夫と書面のやり取りをした。
⬜︎ 元夫は、元妻側に、
以下の内容の示談書を送った。
・男性Q、男性Zとの不貞を認め、
元夫(自分)にウソを繰り返した事を認め、
謝罪すること
・離婚自体の慰謝料と、
不貞行為の慰謝料の、
70万円の支払い
⬜︎ 元妻の父親は、
飲食店経営の男性Zとの
不貞行為を否定して、
示談書案には応じられないと回答。
交渉決裂と裁判
⬜︎ 交渉は決裂、
令和3年3月31日、
元夫が元妻に裁判を起こす。
原告(訴えを起こした人):元夫
被告(訴えられた人):元妻と、
飲食店経営の男性Z
【元夫の訴え】
① 元妻に対して
男性Zとの不貞行為の慰謝料と、
離婚の慰謝料の、
合計として300万円を請求。
② 飲食店経営の男性Zに対して
上記の300万円のうち、
離婚自体の慰謝料を除いた、
不貞行為での慰謝料200万を請求。
不倫の慰謝料と、離婚の慰謝料
*不倫(不貞)の慰謝料の求め方の、
2パターン
不貞慰謝料:不倫をした事の責任を問う慰謝料
離婚慰謝料:不倫が原因で、
離婚をせざるを得ない状況になった
責任を問う慰謝料
不貞慰謝料は、
不倫相手と配偶者(元配偶者)の、
両方に請求が可能。
しかし、
離婚慰謝料については、
配偶者(元配偶者)にのみ請求が可能。
不倫相手には請求できない。
裁判所の判断
※東京地裁令和4年7月29日判決
(LLB/DB 判例秘書登載)
主な争いのポイントは6つありますが、
その中から、
今回は4つのポイントを解説いたします。
【1】離婚慰謝料・元妻の主張
⬜︎ 元妻は、
関係が終わった男性Qとの
不貞行為の裁判で、
慰謝料200万円の支払った為、
離婚に至った慰謝料については、
すでに支払い済みと主張。
⬜︎ しかし、
不貞(不倫)の慰謝料と、
離婚に至った慰謝料は、
あくまで別の慰謝料なので、
「離婚に至った慰謝料については未解決」
と裁判所が判断した。
裁判所は、
元妻の主張を認めなかった。
慰謝料はすでに解決していたか
⬜︎ 元夫が、元妻に、
「財産分与も慰謝料控除した体できちんとするので。」と、
LINEしているので、
『離婚慰謝料は解決済み』
あるいは、
『元夫が離婚慰謝料の請求の権利を放棄した』
などと元妻が主張。
⬜︎ しかし、元夫は、
慰謝料や財産分与について、
何も決まっていない時期に
LINEを送っていて、
その後、
弁護士と相談して
慰謝料を決定したら連絡する
とLINEしている。
⬜︎ 元夫は、
財産分与の誓約書の内容や作成過程で、
慰謝料と財産分与を明確に分けて、
「先に財産分与についてのみ、
合意書案を作成する」
と伝えて、
元妻も納得していた。
⬜︎ これらから、
裁判所は、
慰謝料と財産分与が
誓約書で全て解決したとか、
慰謝料請求の権利を放棄したとは
認められない、
と判断しました。
不貞行為(肉体関係)の有無
元夫は、LINEのやりとりから、
被告たちに不貞行為があったと主張。
【LINEのやり取りの内容】
男性Z:「ギューとチューできて嬉しかったー。
今日も頑張れるー」
元妻:「急に会いに行ってごめんね。
私も嬉しかったです(ハートマーク)」
⬜︎ 被告たちは、
上記のやり取りは、
疑似恋愛をして盛り上がるという空想の世界での、
単なる遊びに過ぎないと主張。
⬜︎ しかし、裁判所は、
LINEのやりとりから、
2人はLINEを送り合う直前に、
抱擁(ハグ)とキスをしたであろう事を認めた。
⬜︎ ただ、このLINEの内容だけでは、
性行為や肉体関係までは認定できない、
と裁判所は判断。
裁判所は、
キス行為は認定し、
不貞行為は認定しませんでした。
裁判所が決定した慰謝料額
① 離婚を余儀なくされた離婚慰謝料
100万円
② キス行為の慰謝料
10万円
弁護士の解説
① 離婚慰謝料
不貞行為の慰謝料の相場は、
150万円〜300万円
とされています。
ただ、あくまでもこの相場は、
不貞行為(肉体関係)の慰謝料と、
離婚を余儀なくされた慰謝料の、
合算です。
この裁判で、
100万円に認定された理由は、
判決文では、
元妻が別件の裁判の不貞慰謝料で、
200万円の半額を支払っている為です。
② キス行為の慰謝料
一般的には、
キスは不貞行為とは認定されません。
また、キスがあったからといって、
直ちに不貞行為が認められる事も、
通常はありません。
ただし、
夫婦関係にダメージを与える行為
とは言えるでしょう。
今回の裁判では、
キスで不貞行為があった
とは認められませんでしたが、
キスが不法行為(違法行為)と判断され、
慰謝料の対象となりました。
10万円になった理由は、
キスの証拠がLINEのみで、
写真や動画ではない事と、
キスの回数など、
具体的な状態が不明だからでしょう。
LINEでのご相談・ご連絡は無料です。
LINE:
Tel:03-6416-1595
E-mail:
yudai_kono@kinoe-legal-law.com
✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚
ブログ、コメントなどで、当院がお答えする内容は、あくまでもお話をいただいた情報に基づいた一般的な見解をお示しするもので、実際の診察(セカンドオピニンオンを含む。)ではありません。
直接医師と対面しての診察、検査を行なっていないため、お伝えした内容の正確性を保障するものでは全くありませんので、予めこの点を十分ご理解ください。
当院の医師の診察(セカンドオピニオン含む。)をご希望の方は、恐れ入りますが電話やメール等での診察は行っておりませんので、ご来院をお願いいたします。
また、当院でのオンライン処方をご利用の方も含め、メールやメッセージで直接のご相談をいただいた場合、当ブログでご回答が可能な範囲の内容を当ブログで取り扱わせていただく以外は、個別のご相談ご回答に応じることはできかねますので、予めご了承ください。
(メールやメッセージでご相談をいただいても個別のご相談に対してメールやメッセージでの回答は行っておりませんのでご注意ください。)
✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚✽.。.:*・゚
当ブログの内容には細心の注意を払っておりますが、当ブログの内容はあくまでも投稿時点における研究発表の内容や、医療水準に基づいて記載しているものであり、内容について将来にわたりその正当性を保障するものではありません。
当ブログの内容の利用はブログをご覧になられる皆様の責任と判断に基づいて行って下さいますようお願い申し上げます。
上記利用に伴い生じた結果につきまして、当院はその一切の責任を負いかねますので、予めご了承下さい。
実際に、お身体のことで、ご体調などについてのお悩み、お困りのことなどございましたら、必ず、専門の医療機関を受診の上、医師の診察を受けていただきますようお願い申し上げます。
✽+†+✽――✽+†+✽――✽+†+✽――
当ブログの内容、テキスト、画像等にかかる著作権等の権利は、すべて当院に帰属します。
当ブログのテキスト、画像等の無断転載・無断使用を固く禁じます。
✽+†+✽――✽+†+✽――✽+†+✽――
医療法人社団 岩城産婦人科
北海道苫小牧市緑町1-21-1