皆様へのお願い
＊現在、DHEAとメラトニンは欠品してます。
お申し込みいただけません。
ご質問など頂く際に、
「匿名」様
「匿名希望」様
以外で、
お名前をつけてくださると幸いです。
匿名・匿名希望が多く、
過去にご質問頂いた内容が、
わからなくなってしまいます。
お手数おかけ致しますが、
なんでも良いので、
お名前をつけてくださるよう、
ご協力して頂けると助かります。
前回の記事
【こんにちは!】
ミルキーです。
黄体ホルモンにつきまして、
丁寧に教えていただきましてありがとうございます。
わたしが拝見させていただいた方は
黄体ホルモンの保険適応外の量分については
自費でやられているようでした。
そこで妊娠されていたので量によって、
妊娠の可能性があがるのかと思い、
ご質問させていただきました。
妊娠反応があった周期につきましては、
第一子の際と流産を経験した周期のすべての周期です。
いずれもウトロゲスタンを三回使用しておりました。
ルテウムを800mg使用した周期での妊娠反応はまだありません。
膣剤につきましてもどれを使うかによって
個々にあうあわないはありますか?
私の場合は、
標準の治療内容ではないとご指摘いただきましたので、
標準の範囲内での移植周期の治療を開始したうえで
ルテウムを使用できたら一番いいのですが。
こんなにも医院によって
薬剤の開始時期や使用薬剤等々違いがあるとは
思ってもいませんでした。
院長の回答 情報まとめ
⬜︎ ご年齢：41歳
⬜︎ 現在の治療：保険診療で体外受精
第二子の不妊治療
⬜︎ AMH：0.7【2024年2月】
⬜︎ FSH：7.9
⬜︎ LH：2.7
⬜︎ PRL：34.5
⬜︎ TSH：2.9
⬜︎ Free T4：1.11
⬜︎ 月経異常：なし
⬜︎ 生理周期：毎月規則正しい
⬜︎ 排卵障害：なし
⬜︎ 予定の治療：胚移植
⬜︎ 現在ある凍結胚：胚盤胞が3つ
＊41歳時
⬜︎ 治療歴：37歳で体外受精で妊娠
38歳で第一子出産
(採卵4回,移植3回)
第二子の不妊治療
採卵：6回
移植：3回
保険回数の残り：3回?
⬜︎ 移植法：毎回ホルモン補充周期
流産歴：2回
＊いずれも胎嚢確認後の流産
第一子の治療中に1回目の流産。
出産を挟んで、2回目の流産。
＊第二子の治療開始後、
1回目の移植で8週の流産。
⬜︎ お悩み：移植周期の薬の使い方。
妊娠率改善の為の治療。
標準内の治療
ウトロゲスタン1日3回が、
標準からかけ離れているとは思いませんが、
1日800mgの腟坐薬の使用が、
最もおすすめにはなります。
移植周期
“月経二日目～
ジュリナ錠0.5mg
(3-2-3で内服)、
月経三日目～
プレマリン錠0.625mg
(朝、夕、一錠ずつ１０日間)、
ノアルテン錠5mg
(朝、夕一錠ずつ１０日間)、
移植５日前より
ウトロゲスタン200mg１日三回“
標準ではない治療部分
例えば、
移植周期で言えば、
妊娠禁忌のノアルテン(先天異常の危険)
を処方されている部分は、
標準とは言えないでしょう。
他に言えば、
ジュリナの用量・用法も、
少し変わっているかなと思います。
ジュリナ自体は、
ホルモン補充周期で、
よく使われる薬で、一般的です。
また、プレマリンよりも、
ジュリナやエストラーナテープを、
使われる事が多いでしょう。
プレマリンとジュリナの違い
プレマリンも、
E2(エストラジオール)製剤の分類で、
子宮内膜を厚くする働き
があります。
ただ、プレマリンが、
多くは使われない理由は、
純粋なE2そのものの薬ではなく、
E2の類似薬だからです。
厳密に言うと、
プレマリンは、
メス馬の尿から作った、
約10種類のエスロゲン様物質の合剤です。
E2類似薬
プレマリンは、
純粋なエストラジオール(E2)ではなく、
エストロン(E1)や、
エクイリン(Eq)など、
の合剤です。
プレマリンは、
エストラジオールに、
似た作用を持ちますが、
エストラジオールではありません。
おすすめのE2製剤
一方で、
エストラジオールそのものの薬は、
「ジュリナ」
「エストラーナテープ」
「プロギノーバ」
になります。
上記の薬は、
卵胞が育って、
卵巣から分泌されるエストラジオールと、
同じです。
プレマリンは安価
大昔は、
今のように、
エストラジオールの薬がなかったので、
プレマリンは、
よく使われていました。
安価でもある為、
使いやすい事もありましたが、
現在では、
ジュリナなどのE2の薬があります。
妊娠・出産には、E2が良い
妊娠・出産には、
卵巣から分泌されるホルモンと同じく、
エストラジオールがより良い
とされています。
その為、プレマリンは、
移植周期での使用は、
主流ではなくなりました。
ただ、危険という事もないでしょう。
決して、
プレマリン自体が悪い訳ではなく、
妊娠・出産以外での、
何らかの治療の時には、
値段も安く、
良い薬の1つだと思います。
文・イラスト：理事 岩城桃子
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