妊娠後のビタミンB1の投与不足で、後遺症と胎児死亡。 | 岩城産婦人科妊活ブログ

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【北海道の不妊治療専門クリニック】
早発閉経、難治性不妊、男性不妊、着床不全、不育症など得意。
患者様のご意見第一、納得できる治療を心がけてます。
[オンライン処方,PFC-FD,ネオセルフ検査,タイムラプス,TESE/PIEZOICSI可能]

 

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ご協力して頂けると助かります。

 

 

  
 

 



 

 

 

妊娠後悪阻がひどくなり、

重症になるも、

適切な治療が、

行われなかった女性

 

 


 

サムネイル

スーツ 解説を担当致します。

弁護士の、
甲野 裕大(こうの ゆうだい)
です。


【取り扱い分野】

不妊治療分野/離婚分野

・不妊治療クリニック顧問
・凍結胚トラブル
・精子提供、卵子提供
・不妊治療中の離婚
・不倫
など

 
 
 

情報まとめ

 

 

⬜︎ 女性Xは、

当時30歳(昭和51年生まれ)

 

 

⬜︎ 女性Xは妊娠し、

平成18年11月28日

産婦人科を受診。

Y1病院のY2医師の診察。

 

 

⬜︎  平成18年12月16日に、

重症妊娠悪阻を発症するが、

外来での治療が続く。

 

→ 本来、すぐに入院すべき症状。

 

 

⬜︎ 平成18年12月26日〜30日と、

平成19年1月3日〜17日に、

入院する。

 

 

⬜︎ 外来受診の際と、

入院期間の際に、

10mg/日 ビタミンB1を投与

 

 

【入院中の体調不良】

⬜︎ 1月12日:めまいが起こる。

 

⬜︎ 1月13日:めまい、ものが二重に見える。

食事が取れない。

 

 

⬜︎ 1月14日:めまい、ものが二重に見えて、

目が開けられない。

看護師に言うも、

医師が経過観察と指示

 

 

⬜︎ 1月16日:食事が取れない。

歩行困難。トイレに行くことも困難。

「右手に痺れと、ぼーっとする」

と伝えていた

 

 

⬜︎ 1月17日:姉が本人の異変に気づく。

右手の痺れ

目の開きにくさ

繰り返し同じ事を聞いてくる

などの症状があり、

他院のAセンターへ転送された。

 

Aセンターで、

子宮内胎児死亡を確認。

 

ビタミンB1を、

400〜500mg/日 投与

 

 

⬜︎ 1月18日:朝から眼球の症状が改善、

会話や立つ事も可能で、

食欲も旺盛になった。

 

 

⬜︎ Aセンターで、

今回の症状について、

ウェルニッケ症候群と診断される。

 

  

 

 13.脳症・記憶障害

 

 

⬜︎ 1月19日、

レントゲン撮影を実施。

 

 

⬜︎ レントゲン検査の結果によれば、

両側の乳頭体に、

淡い増強効果が認められたものの、

脳室拡大や脳実質内の、

明らかな異常信号領域はなく

特に脳萎縮も認められなかった

 

 

⬜︎ 1月22日と23日には、

記憶障害も無しと考えられる、

とされていたが、

1月25日には、

短期記憶障害が出現していた

 

 

⬜︎ 女性Xは、

1月29日にAセンターを退院した。

 

 
 

 14.退院後のカルテ記録

 

 

平成19年2月〜9月

 

 Aセンターでの診療 】

 

⬜︎ 女性Xは、

退院後もAセンターに通院。

 

 

⬜︎ 女性Xは、

平成19年2月13日の通院日に、

まだ健忘があり易疲労感がある

と訴えており、

3月26日には、

健忘・易疲労感は改善していない

と訴えていた。

 

 

⬜︎ 6月12日には、

何回も聞くことはなくなったが、

たくさん言われたことは覚えておらず、

メモをする際にも、

一つ前のことを書くのを忘れることがある

と訴えていた。

 

 

⬜︎ また、「下肢のしびれが続く

とも訴えていたが、

歩行障害はない様子であった。

 

 

⬜︎ 7月10日には、

しびれは改善していないが、

記銘力などは少し改善している

などの内容を述べていた。

 

 

⬜︎ 9月7日、MRI撮影を受けたが、

検査結果では、

1月19日に認められた、

乳頭体の増強効果は消失していた上、

脳室拡大や脳実質内の

明らかな異常信号領域はなく

特に脳萎縮も認められなかった。

 

 
 

 15.脳の機能の検査でI病院へ

 

 

【I病院での検査結果等】

 

⬜︎ 女性Xは、I病院に通院し、

平成19年2月・3月に、

高次脳機能に関する検査を受診した。

 

 

⬜︎ これらの検査結果によると、

一般的記憶の指標が低く、

特に言語性知能、記憶が低下していた。

 

 

⬜︎ WAIS-Rの知能検査の結果は、

言語性IQが76、

動作性IQが98、

全検査IQが84だった。

 

 

 

⬜︎ 女性Xは、買い物に行っても、

何故買い物に来ているか、

何故買ったのかについて理解していないことがあった上、

右手第4指及び第5指領域に末梢性のしびれが存在していた。

 

 
 

 16.症状・生活状況

 

 

⬜︎ 平成19年5月、

長い会話になると、

初めのことを忘れることがあり、

ヒントを出せば思い出すこともあるが、

全く思い出せないこともあり、

受診していたことを忘れている状態。

 

 

⬜︎ 6月、

物忘れはましであるが、

買い物忘れが目立つ上、

時間の見当識がおかしい、

会話が苦手で長文が覚えられず、

焦ると頭が真っ白になると訴える。

 

 

⬜︎ 8月、

機転が利かず、

今何をやるべきかが、

思い出せないなどの内容を訴える。

 

 

⬜︎ 12月、

家事は休み休みでこなしているが、

食事のメニューを考えるなどで疲れやすく、

夕方になると、

座り込んでしまう状態であった。  

 

 
 

 17.後遺症の診断

 

 

【 平成20年以降の診療等 】

 

 

⬜︎ 平成20年4月、

F医療センターで、

高次脳機能に関する神経心理学的検査を受けた。

 

 

⬜︎ WAIS-Ⅲ知能検査の結果は、

言語性IQが78、

動作性IQが79、

全検査IQが76だった。

 

 

⬜︎ 症状固定の診断【D医師】

 

検査結果と症状を踏まえ、

平成20年4月30日、

下肢のしびれ、脱力、記憶障害、疲労感、思考障害が残存し、

症状固定であると診断した

(本件後遺障害)

 



 
解説:弁護士 甲野裕大
 甲(きのえ)リーガル法律事務所
  

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文・イラスト:理事 岩城桃子  
 

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