皆様へのお願い
*現在、DHEAとメラトニンは欠品してます。
お申し込みいただけません。
ご質問など頂く際に、
「匿名」様
「匿名希望」様
以外で、
お名前をつけてくださると幸いです。
匿名・匿名希望が多く、
過去にご質問頂いた内容が、
わからなくなってしまいます。
お手数おかけ致しますが、
なんでも良いので、
お名前をつけてくださるよう、
ご協力して頂けると助かります。
前回の記事
情報のまとめ
☑︎ ご年齢:43歳
☑︎ 現在の治療:体外受精
第二子の治療
第一子は体外受精にて、
妊娠・出産
☑︎ 凍結胚:39歳時の6日目4CC
42歳で採卵した胚盤胞4個
☑︎ AMH:2.79【2023年12月】
☑︎ FSH:不明
☑︎ お悩み:第二子の治療で、
5回移植するも全て陰性
(初期胚も胚盤胞も含む)
一度転院して採卵し、
3PN由来の6日目4BC胚盤胞1個と、
その他は分割停止で、凍結0。
前院に戻り採卵、
胚盤胞を6個凍結。
今回、2個移植して陰性。
*現在、5個の胚盤胞あり。
複数個移植について
医師から、
残り5個の凍結胚盤胞について、
「2個移植でも妊娠率が低い」
と説明されたようですね。
しかし、
これもPGT-Aをしたいが為に、
「2個移植でも妊娠率が低い」
と言ったのかなと思ってしまいますね。
今までの胚移植の経緯
そんな事を言うならば、
今まで行ってきた4回の移植で、
胚盤胞2個移植にすべきだった
と思います。
ずっと胚盤胞の1個移植で、
行ってきたのに、
いきなり、
胚盤胞2個移植でも妊娠率が低い
と言うのはおかしいですね。
PGT-Aと妊娠率
PGT-Aを行っても、
残念ながら、
着床率(妊娠率)が上昇する事は、
ありません。
PGT-Aと、染色体の異数体
PGT-Aは、
染色体の数的異常を検査する方法です。
染色体は2本で1組が正常で、
「正の倍数性」と言います。
しかし、何らかの原因で、
モノソミー(染色体が1本)
トリソミー(染色体が2本)
が起こり、
これらを「異数体」と呼びます。
42,43歳での異数体
グラフを見ると、
【42歳~43歳にかけての胚盤胞は、
75%~80%が異数体】
の割合になっています。
また、これらの統計は、
あくまで標準以上の胚盤胞です。
つまり、
BB以上の胚盤胞が、
基本になります。
Cのつく胚盤胞
AC、CA、BC、CB、CC
これらの評価の胚盤胞は、
異数体の可能性が上がってしまいます。
しかし、
「CC胚盤胞や、
CCもつかないような胚盤胞でも、
約7%が正の倍数性である」
と報告されています。
正の倍数性の確率なので、
妊娠率や出産率ではありません。
ご質問者様の場合
確率的に言えば、
「BB以上の胚盤胞のうち、
5個に1個が出産になるかどうか」
という割合です。
さらに、
「Cのつく胚盤胞であれば、
上記の可能性よりも低くなる」
という割合です。
現在43歳で、
5個の凍結胚盤胞が、
BC胚盤胞やCC胚盤胞です。
移植は、
1個.2個.2個に分けるよりも、
2個.3個に分ける方が、
医学的には良いでしょう。
また、Cがつく、
あまり評価がよくない胚盤胞は、
融解後、移植までの間に、
変性する事も、
珍しくありません。
そのため、
多めに溶かしておいた方が、
良いと思います。
✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚
ブログ、コメントなどで、当院がお答えする内容は、あくまでもお話をいただいた情報に基づいた一般的な見解をお示しするもので、実際の診察(セカンドオピニンオンを含む。)ではありません。
直接医師と対面しての診察、検査を行なっていないため、お伝えした内容の正確性を保障するものでは全くありませんので、予めこの点を十分ご理解ください。
当院の医師の診察(セカンドオピニオン含む。)をご希望の方は、恐れ入りますが電話やメール等での診察は行っておりませんので、ご来院をお願いいたします。
また、当院でのオンライン処方をご利用の方も含め、メールやメッセージで直接のご相談をいただいた場合、当ブログでご回答が可能な範囲の内容を当ブログで取り扱わせていただく以外は、個別のご相談ご回答に応じることはできかねますので、予めご了承ください。
(メールやメッセージでご相談をいただいても個別のご相談に対してメールやメッセージでの回答は行っておりませんのでご注意ください。)
✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚✽.。.:*・゚
当ブログの内容には細心の注意を払っておりますが、当ブログの内容はあくまでも投稿時点における研究発表の内容や、医療水準に基づいて記載しているものであり、内容について将来にわたりその正当性を保障するものではありません。
当ブログの内容の利用はブログをご覧になられる皆様の責任と判断に基づいて行って下さいますようお願い申し上げます。
上記利用に伴い生じた結果につきまして、当院はその一切の責任を負いかねますので、予めご了承下さい。
実際に、お身体のことで、ご体調などについてのお悩み、お困りのことなどございましたら、必ず、専門の医療機関を受診の上、医師の診察を受けていただきますようお願い申し上げます。
✽+†+✽――✽+†+✽――✽+†+✽――
当ブログの内容、テキスト、画像等にかかる著作権等の権利は、すべて当院に帰属します。
当ブログのテキスト、画像等の無断転載・無断使用を固く禁じます。
✽+†+✽――✽+†+✽――✽+†+✽――
医療法人社団 岩城産婦人科
北海道苫小牧市緑町1-21-1