皆様へのお願い
*現在、DHEAは欠品してます。
お申し込みいただけません。
ご質問など頂く際に、
「匿名」様
「匿名希望」様
以外で、
お名前をつけてくださると幸いです。
匿名・匿名希望が多く、
過去にご質問頂いた内容が、
わからなくなってしまいます。
お手数おかけ致しますが、
なんでも良いので、
お名前をつけてくださるよう、
ご協力して頂けると助かります。
前回の記事
院長の回答
前回の続きですね。
情報まとめ
⬜︎ ご年齢:41歳
⬜︎ 現在の治療:保険診療で体外受精
第二子の不妊治療
⬜︎ AMH:1.54【1年以内】
⬜︎ FSH:7.9
⬜︎ LH:2.7
⬜︎ PRL:34.5
⬜︎ TSH:2.9
⬜︎ Free T4:1.11
⬜︎ 月経異常:なし
⬜︎ 生理周期:毎月規則正しい
⬜︎ 排卵障害:なし
⬜︎ 予定の治療:胚移植
⬜︎ 現在ある凍結胚:胚盤胞が3つ
*41歳時
⬜︎ 治療歴:37歳で体外受精で妊娠
38歳で第一子出産
(採卵4回/移植2回)
第二子の不妊治療
採卵:6回
移植:2回
保険回数の残り:4回
流産歴:2回
*いずれも胎嚢確認後の流産
第一子の治療中に1回目の流産。
出産を挟んで、2回目の流産。
⬜︎ お悩み:移植周期の黄体補充について
ルトラールとデュファストン
“また、内服薬につきまして、
デゥファストンが合わないため、
ルトラールになりますが、
効果の違いや
子供への影響はどの程度あるでしょうか?“
アンドロゲン受容体
ルトラールやヒスロンは、
「アンドロゲン受容体」
というものに作用する、
合成黄体ホルモンです。
アンドロゲン受容体に、
作用してしまうせいで、
胎児の先天性異常が起こってしまう
事があります。
しかし、
「デュファストンは、
アンドロゲン受容体に関与しない」
とわかっています。
発育過程に影響を及ぼす
泌尿器・生殖器は、
胎児の成長過程で、
男性ホルモン作用のあるもの(アンドロゲンなど)が影響すると、
本来の成長過程に影響を及ぼしてしまう
と考えられています。
保険診療
ルトラールの、
胎児への先天性異常のリスクから、
保険診療では、
移植日までしか使えない
と決まっています。
つまり、ルトラールは、
【安全性の観点から、
少なくとも黄体期の初めの数日で、
使うのをやめるべき】
という事ですね。
ご質問者様は、
保険診療で移植されると思いますので、
移植日までの数日しか、
服用はできません。
移植周期での使用の安全性
できれば、
「ルトラール」
「ヒスロン(プロベラ)」
「プラノバール」
これらの薬は、
移植周期では一切使わない方が良い
と思います。
代謝の時間を考えると、
着床前には使わない方が良いでしょう。
妊娠8週目以降のルトラール
受着誌の38(2)巻187p-192pに、
masculinization programming windowが、
妊娠8週~14週ではないか
とする論文があることと、
ルトラールを服用してから、
7日間で34%しか排泄されない
とする論文が紹介されています。
*性別の分化が妊娠8週から始まる。
これらのことを考えると、
ルトラールは、
妊娠8週以降も、
服用が安全とは言えないでしょう。
移植周期・妊娠中以外
タイミング法や人工授精では、
ルトラールやヒスロン、
プラノバールは、
服用を避けた方が良いですね。
ただ、お休み周期など、
着床に関係ない時や、
不妊治療以外での服用ならば、
特に問題ないと思います。
類似記事
「尿道下裂」については、
下記をご覧ください。
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