【卵子の質】採卵周期で排卵誘発剤の減量・注射の種類(まんまる様) | 岩城産婦人科妊活ブログ

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【北海道の不妊治療専門クリニック】
早発閉経、難治性不妊、男性不妊、着床不全、不育症など得意。
患者様のご意見第一、納得できる治療を心がけてます。
[オンライン処方,PFC-FD,ネオセルフ検査,タイムラプス,TESE/PIEZOICSI可能]

 

ぽってり苺 皆様へのお願い ぽってり苺

 

看板持ち ご質問など頂く際に、

匿名」様

匿名希望」様

以外で、

お名前をつけてくださると幸いです。 

 

 

匿名・匿名希望が多く、

過去にご質問頂いた内容が、

わからなくなってしまいます。

 

 

お手数おかけ致しますが、

なんでも良いので、

お名前をつけてくださるよう、

ご協力して頂けると助かります。

 

 

 
まんまる様よりご質問頂いております。
※前回の続きです。
 
 

 

岩城産婦人科御中

 

お世話になっております。

 

質問に出来る限り答えたいと思いますが、

不十分な解答になると思います。

 

>前回のショート法について

前回の使用薬剤はゴナールエフを225単位を2日間、

以降は150単位ずつ5日間です。

トリガーの薬剤は、オピドレルです。

今回も単位は違うが、薬剤は同一の物にするとの事です。

 

>脳腫瘍について

鬱と誤診されたのは、

2018年12月〜2019年3月救急搬送される迄です。

そして申し訳ありませんが、

抗うつ剤を何を飲んでいたか記憶がありません。

その頃の記憶がありません。

 

また会社の寮に住んでいましたが、

入院中に休職期間が切れ退職となった為、

引っ越し等があり、

その頃の血液検査データもありません。

かろうじて、2019年6月以降のデータがありますので、

添付します。ただし生化学です。

 

>脳腫瘍の手術が4回になった事

1回目→2019年3月末腫瘍摘出術。事前に脳アンギオを行い、主要な動脈をとめていたものの、想定以上に脳の血流が多く、摘出出来なかった。

2回目→より設備が整った病院に搬送、2019年4月腫瘍摘出術。脳浮腫があった為頭蓋骨を取り外したまま約1ヶ月過ごす

3回目→2019年5月頭蓋骨形成術。脳浮腫がおさまった為、頭蓋骨を戻す

4回目→2019年6月。1度リハビリ病院に転院したが、傷口が開いたため、再度全身麻酔下で手術を行う。上記3つと違い開頭手術ではない。

 

>高プロラクチンについて

はじめに指摘をされたのは、腹痛で婦人科を受診した2020年9月。

その際の血液データも添付します。

プロラクチンは婦人科くらいしか測る事がないし、

自覚症状があまりなかったので、

いつから高プロラクチンなのか、わかりかねます。

 

>E2

言葉足らずですみません。

前回のメールでE2はありませんと書きましたが、

正しくは夫のE2はありませんでした。

私のE2は生理4日目のデータです。

再度添付します。

 

見にくくて申し訳ありません。

特に手術後の脳外科の血液検査は生化学で、

ホルモン検査はほぼしていないと思います。

 

 

 
犬 院長の回答 犬
 
看板持ち 前回の続きですね。

 

 

情報のまとめ

 

 

⬜︎ ご年齢

女性:42歳10ヶ月

男性:62歳

 

 

⬜︎ 治療歴:下腹部痛で婦人科受診。

子宮腺筋症の診断(41歳1ヶ月)、

タイミング指導。

 

数ヶ月タイミング実施後、

別の婦人科へ転院

不妊症の検査を実施。

 

脳腫瘍の後遺症で高PRL

カバサール服用開始

服薬前 PRL:88.2

服用後 PRL:32

 

その他、後遺症で疲れやすく、

思考力・集中力の低下もある。

 

 

男性の乏精子症が初めて発覚?

不妊治療専門の病院へ、

転院を勧められる。

 

【2023年3月】

泌尿器科クリニックでTESE

 

【2023年 4月】

42歳2ヶ月

ショート法で8個採卵、

4個胚盤胞凍結。

(4BB,3BB,3BC,4BC)

化学流産1回、陰性2回

*3回目は2個移植

 

 

⬜︎ 子宮腺筋症の程度:ごく軽度?

MRIでもよくわからない程度

と言われている。

 

 

⬜︎ 男性の精液検査の結果

2022年 11月(12月)

精液量:1.0ml2.5ml

精子濃度:0万/ml

総精子数:0万/射精

運動率:測定不能測定不能

正常形態率:測定不能測定不能

備考:マクラー上にて運動精子3匹確認

マクラー上、

全視野にて不動精子数匹程度確認

運動精子は確認できず

 

 

【現クリニック】

精液量:3.0ml

精子濃度:遠沈後マクラー全視野21個

精子運動率:19%(21個中4個)

総精子数:‐

正常形態率:0%

直進運動性:C 動くが直進しない

SMI:‐

総運動精子数:‐

白血球:0万/ml

赤血球:0万/ml

 

 

 

⬜︎ 女性のホルモン値

【2023年 4月 生理4日目】

*カバサールをすでに服用。

AMH:1.03

FSH:7.8

LH:7.2

PRL:32

E2:不明

 

 
   

 高PRL

 

 

コップ 高プロラクチン血症は、

術前からあったのか、

術後からなのかは、

脳外科で聞かないと分からなさそうですね。

 

ただ、聞きにくそうですね。

 

 

予防接種 プロラクチンや、

FSH、LH、

GH、ACTHなども、

通常では婦人科だけではなく、

内分泌内科でも、

よく測定されますし、

脳外科でもよく測定される項目です。

 

右差し 脳から分泌されるためです。

 

 

コップ 婦人科だけの分野という事は、

決してありませんが、

もしかしたら、

ご通院先の脳外科では、

測らなかったのかもしれませんね。

 

 

 

 採卵内容

 

 

予防接種 採卵法がショート法で、

問題は、

HMG(FSH)注射の使い方

かもしれませんね。

 

 

ランニング 途中で量を減らしてますね。

 

  
 

 排卵誘発剤

 

 

指差し ゴナールエフは、

FSHの注射で、

排卵誘発剤になります。

 

 

看板持ち 排卵誘発剤は、

主に、飲み薬注射があります。

 

 

コップ 代表的な飲み薬 コップ

 

⬜︎ クロミッド

⬜︎ レトロゾール(フェマーラ)

など

 

 

 

予防接種 代表的な注射 予防接種

 

⬜︎ HMGフジ

⬜︎ HMGフェリング

⬜︎ ゴナールエフ

⬜︎ ゴナピュール

⬜︎ フォリルモン

など

 

 
 

 体内での分泌か、補充か

 

 

鉛筆 飲み薬は、

体内のゴナドトロピン(FSH、LH)

の分泌を促します

*内因性FSH,LH

 

 

鉛筆 注射は、

体の外からゴナドトロピンを、

補充します

*外因性FSH,LH

 

 

 

看板持ち ゴナドトロピンとは、

FSHとLHの事で、

卵胞を育て排卵を促すホルモンであり、

視床下部-下垂体から分泌されます。

 

 

鉛筆 視床下部や下垂体に、

何らかの異常があり、

ゴナドトロピンの分泌機能不全

がある場合は、

飲み薬を服用しても、

FSH/LHを分泌できないので、

体の外から、

注射で補充するしかありません

 

  
 

 排卵誘発剤の注射

 

 

看板持ち HMGやゴナールエフの違いは、

LHの含有量です。

 

 

HMGフジ

FSH:LH=3:1

 

HMGフェリング

FSH:LH=1:1

 

ゴナールエフ

FSHのみ(LHの含有なし)

 

 

 

 

 

 
 

 注射の種類と妊娠率

 

 

予防接種 排卵誘発剤の注射が、

どのような種類でも、

妊娠率には差がない事が、

近年わかりました。

 

 

鉛筆 ただ、ゴナドトロピン分泌不全など、

低ゴナドトロピンの方は、

FSHもLHも体内で分泌がないので、

ゴナールエフよりも、

多少LHの入っている、

他の排卵誘発剤の注射の方が良い

という事になります。

 

 

オカメインコ それは、

卵胞がFSHのみで育つのではなく

少しはLHが必要

とわかっているからです。

 

 
  

 漸減法

 

 

予防接種 排卵誘発剤を、

減らしていく方法(漸減法)では、

卵子がアポトーシスを起こしやすい

とわかっています。

 

 

*アポトーシス:細胞の自然死

 

 

予防 卵子の質が低下しやすいので、

HMGやゴナールエフを、

採卵周期の途中で減らす事は、

避けた方が良いでしょう。

 

 
 
回答:院長 岩城雅範

文・イラスト:理事 岩城桃子

 

クローバー今日も皆様のお力になれますようにクローバー

 

 


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ルテウム、 

ウトロゲスタンは、

再開しました。

 

 

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古いものは使えません。

 

 

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