皆様へのお願い
ご質問など頂く際に、
「匿名」様
「匿名希望」様
以外で、
お名前をつけてくださると幸いです。
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情報まとめ
☑︎ ご年齢
妻:29歳
夫:30歳
☑︎ 一人目不妊で顕微授精中。
タイミング法から、
体外受精・顕微授精へ。
☑︎ 妊娠/流産歴:2回
①27歳
タイミング法
→胎嚢確認のみで流産
② 28歳
顕微授精 胚盤胞2個移植
→胎嚢2個・心拍確認後に流産
(いずれも妊娠週数は不明)
【女性の状態】
☑︎ 持病:多嚢胞性卵巣(PCOS)の診断
→ 20歳の時に診断?
甲状腺機能低下症?
→ いつ診断されたか不明
☑︎ BMI:不明
【2023年8月 生理3日目】
☑︎ AMH:7.3
☑︎ FSH:7.1
☑︎ LH:5.7
☑︎ E2:34
*テストステロンやPRLなど、
他は不明。
☑︎ TSH:1.56
☑︎ 子宮鏡検査:異常なし
☑︎ 卵管造影検査:異常なし
☑︎ 不育症検査:実施済み
夫婦染色体にひっかかり、
妻に転座が見つかる
【男性の状況】
☑︎ 精液検査の結果
精液量:?
濃度:?
運動率:最低で38%
最高で60%
直進運動率:?
奇形率:?
☑︎ 喫煙:なし
☑︎ 飲酒:あり
☑︎ BMI:不明
*亜鉛、テストステロンなど、
血液検査は不明
☑︎ お悩み:排卵障害がある事
胚盤胞到達率が悪い事
子宮内膜が薄い事
着床しない事
流産を繰り返す事
黄体ホルモンの補充量
2021年の陰性の時は、
凍結胚移植で、
ホルモン補充周期で、
ルトラールのみの、
使用でしたね。
転院後、
2022年3月の胎嚢確認後の流産では、
同じくホルモン補充周期ですが、
ルテウムを、
使用されていましたね。
黄体ホルモンの働き
黄体ホルモンの働きは、
主に以下の3つです。
① 着床を促す
② 妊娠を維持する
③ 流産を予防する
妊娠・出産に欠かせない
上記の通り、
黄体ホルモンは、
着床と妊娠、出産には、
欠かせません。
ところが、
ホルモン補充周期では、
黄体ホルモンの体内の分泌は0です。
ホルモン補充周期は排卵がない
ホルモン補充周期で、
黄体ホルモンの分泌が一切ない理由は、
排卵がないからです。
卵胞が育って排卵する事がないので、
顆粒膜細胞もなく、
黄体の形成がありません。
そこで、
ホルモン補充周期では、
十分な黄体ホルモンの補充を
行わないと、
着床も、
妊娠の維持も、
難しくなります。
黄体ホルモンの薬
黄体ホルモンの補充を、
十分に行うには、
まず腟坐薬を使う事です。
妊娠・出産に向けた、
黄体ホルモンの補充には、
腟坐薬が最も重要となります。
< 黄体ホルモンの薬のタイプ >
(1) 腟坐薬
(2) 飲み薬
(3) 注射
腟坐薬が最も重要になる理由・・・
膣の黄体ホルモンの濃度の上昇に、
腟坐薬のみ、
局所的に使う事ができる
からです。
腟坐薬
腟坐薬は、
以下の4つがあります。
【1】ルテウム400mg
【2】ウトロゲスタン200g
【3】ルティナス100mg
【4】ワンクリノン90mg
ホルモン補充周期では、
上記の通り、
黄体ホルモンの分泌が一切ないので、
膣坐薬をかなめとして、
十分に使うべきです。
最も妊娠率が高いのは、
腟坐薬だけで、
1日800mgの使用
と報告されています。
詳しくはこちらをご覧ください。
類似記事
1日800mgの腟坐薬に、
飲み薬や注射を併用すると、
尚良いです。
文・イラスト:理事 岩城桃子
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