前回の記事
追加の情報を頂いております。
田舎在住ももです。
質問しておいて情報が色々不足しておりすみませんでした。
早速詳しいご回答ありがとうございます!!
近ければ先生のところで治療したいです…。
情報の追記しましので、
よろしくお願いします m(_ _)m
生理不順はありませんが、
24~26日周期で早めです。
主人とは歳の差があり20歳離れております。
2018年より開業医で治療し
卵管造影検査は異常ありませんでした。
タイミング3回ほど、
人工授精5回ほどするも全て陰性。
精液検査もしていますが、
特に問題があると指摘は受けていませんでした。
以前より開業医の医師と合わず、
体外受精を検討するにあたって2019年10月頃総合病院に転院。
総合病院でも最初に卵管造影検査をし、
卵管の通りは異常ありませんでした。
こちらでも精液検査をしましたが、指摘はなし。
結婚前より子宮筋腫の指摘がありますが、
妊娠には問題ない位置と言われております。
体外受精にも踏み切れず、
私の都合で2020年冬~2021年夏まで通院は中止していました。
総合病院での治療再開
2021年10月に人工授精
ゴナールエフ300/50単位 3日目~8日目
最後の人工授精も陰性
人工授精後の生理でLUF?があるとのことで生理2周期程見送っております。
採卵日の曜日が決まっており、
採卵周期に入る前は生理を調整するために
12/4~12/24までプラノバールを内服していました。
ショート法では12/29 生理3日目からスプレキュア点鼻薬とHMG150単位開始しました。
生理3日目の採血はなく、
エコーのみのチェックです。
卵胞の大きさは毎回測っていましたが教えてもらえず、
エコーの画面に表示されるサイズをぼんやり覚えてましたが、
メモも控えてなく、
生理10日前のエコーで主席卵胞で20mm?くらいだったと思います。
HMGは生理3日目~12日目まで、13日目は注射はなし、オビドレルは生理14日目でした。
採卵日は16日目でした。
主人は54歳
採卵日の精子の成績(過去の成績)
静液量 1.4ml (0.9)
精子濃度 134×10^6/ml (187)
運動率 54% (45)
運動性 3 (3>2)
精液検査の所見は4項目しかないです。
4つの異常受精は多精子受精とのことです。
アンタゴニスト法に変え進むつもりですが、
転院を考えた法がいい気がしてきました。
院長の回答
前回の続きですね。
今回の新しく頂いたコメントを踏まえて、
情報をまとめました。
↓
現在の状況のまとめ
34歳
54歳
AMH:1.89
FSH:4.0
→正常。
精液検査
液量:1.4ml
精子濃度:134✖️10の6乗
運動率:54%
奇形率や直進運動、DFIは不明。
子宮鏡検査:実施していない(エコーで筋腫あり)
卵管造影検査:通過性あり
2018年から、
タイミング法・人工授精で治療。
→クリニックでしばらく治療。
詳しい内容不明。
<転院。総合病院へ。>
総合病院での人工授精は、1回のみ。
ゴナールエフ50単位✖️6日間。
HCGなしか?
→陰性。
2021年から体外受精。
<採卵>
採卵の曜日が決まっている。
→ 前周期に、プラノバール20日間。
ショート法で生理3日目から、
ブセレリン+HMG150単位を連日。
卵胞の個数と直径は教えてもらえず。
9個刺して、採卵数は6個、
正常受精2個。
分割胚で凍結。
OHSSで2,3キロ体重の増加、
お腹の腫れ、痛み。
→OHSSに対する治療なし。
<移植>
自然周期の移植で、
初期胚を移植。
心拍確認後に7週で流産。
流産後、
1回目の生理でホルモン値を確認せず、
自然周期で初期胚を移植し、
陰性。
→子宮内膜の厚さ、
黄体ホルモンの種類・量、他の薬など不明。
LUFと遺残卵胞
これは厳密に言えば、
「遺残卵胞」ですね。
「機能性嚢胞」の1つです。
「機能性嚢胞」は、
「単純嚢胞」と違って、
妊娠に対して悪影響がある嚢胞(シスト)です。
LUFが出来る理由
卵胞が大きく育ってきて、
LHホルモンを浴びたら、
卵胞が破けて、
卵子が飛び出ることを
「排卵」
と言います。
しかし、
LHホルモンを浴びても、
卵胞が破けないことを、
「未破裂卵胞」
と言います。
↓
↓
さらに、
LHホルモンを浴びた「未破裂卵胞」は、
やがて黄体化します。
『黄体になった未破裂卵胞』を、
「黄体化未破裂卵胞(LUF)」
と言います。
ただ、どちらともの意味を含めて、
未破裂卵胞と呼ぶ事もあります。
LUFは翌周期には「遺残卵胞」
生理周期に排卵しなかった卵は、
(もしくは採卵できなかった卵は、)
「未破裂卵胞」
「黄体化未破裂卵胞(LUF)」
になるとご説明しました。
↓
↓
こうなると、
もうすでに、
卵子はアポトーシスを起こして、
「変性卵」
になっています。
↓
↓
次の生理が始まる時には、
体内に吸収されて消えていることが、
通常です。
* 卵だけでなく、
変性した細胞は、
体に吸収されて消えます。
しかし、
特に、不妊治療で
ホルモン剤を使っていると、
頑固に翌周期以降も、
残ってしまう事があります。
次の生理周期まで残った、
黄体化未破裂卵胞(LUF)は、
「遺残卵胞」
と呼びます。
遺残卵胞があると移植できない
「遺残卵胞」があると、
タイミング法も、
人工授精も、
採卵も移植も、
出来ません。
妊娠率が低下する
ためです。
変性した細胞があると、
他の卵子や細胞、
ホルモン値に、
悪影響を及ぼします。
↓さらに詳しくはこちら
遺残卵胞を消す方法
そのため、
薬剤で一刻も早く、
遺残卵胞を消してあげましょう。
その治療は、
『カウフマン療法』
です。
【遺残卵胞を消すためのカウフマン療法】
だと、尚良いです。
カウフマン療法は、
医師や病院、治療の目的によって、
処方内容が異なります。
LUF,遺残卵胞の出来やすい人
未破裂卵胞は、
健康な20歳女性でも、
1年に1度は自然に起こる
とされています。
また、ご年齢を重ねると、
未破裂になりやすい
とも言われています。
ただし、
不妊治療を行っている場合に、
LUF・遺残卵胞が出来やすい状況や、
消えにくい状況を、
作り出している事もあります。
① クロミッドでの治療。
→クロミッドでLUFも遺残卵胞も、
どちらとも出来やすいです。
その他にも、
【子宮内膜が薄くなる】
【子宮頸管粘液が減少する】
という副作用を持つ為、
クロミッドを使った治療は
3周期まで、
としている事が多いのですね。
② 連続治療。
→1ヶ月の休み周期をなく、
ホルモン剤を連続して使っていると、
LUF・遺残卵胞ができやすく、
消えにくい状況に陥ります。
そのため、
クロミッドを使って治療を、
連続で行う事は、
卵巣にも、子宮内膜にも、
子宮頸管粘液にも、
最悪とも言えます。
文・イラスト:理事 岩城桃子
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