プロラクチンの検査と、
日内変動 について
プロラクチンは、
かなり上下しやすいホルモンの1つであり、
診断の際には、
複数回測る事が必要になるケースも、
少なくありません。
多少、高い事があっても、
すぐに薬を使う事はせず、
何回か検査をすることで、
より確実な状態、
必要な治療を見極めること
が出来ます。
プロラクチンの数値が、
ひっかかったり、
基準値内だったりとする方は、
複数回の検査をした方が良い、
典型的な状況とも言えます。
プロラクチンの負荷試験
(TRH テスト)
プロラクチンが、
上がったり・下がったりする
もしくは、
プロラクチンが少し高め
特に、上記のような場合に、
プロラクチンの分泌の機能が、
本当に障害されているか、
調べるための、
プロラクチンの負荷試験(TRH)
がオススメです。
プロラクチンの負荷試験(TRH)
「TRH」という薬剤を使い、
プロラクチンが過剰に反応するか、
分泌機能が正常か、
調べることができます。
高プロラクチン血症
と
低プロラクチン血症
高プロラクチン血症・・・
→ プロラクチンが高く、
(目安40以上)
症状は、
排卵障害、流産・不育症、
(妊娠しにくく流産しやすい)
が挙げられます。
プロラクチンが200を超えると、
およそ90%の確率で、
下垂体腺腫が認められると報告されています。
低プロラクチン血症・・・
→ プロラクチンが低い状態。
カバサール(カベルゴリン)を服用し、
中止した際に、
リバウンドでプロラクチンが上がる
ということを利用した、
治療方法があります。
薬でプロラクチンがかなり下がってしまう
「高プロラクチン血症の疑い」
の段階や、
「高プロラクチン血症と診断されるには、
条件を満たしていない状態」
上記の場合に、
カバサールを服用すると・・・
かえって、
卵胞が発育しにくい、
着床しにくい、
妊娠の維持をしにくい、
などの、
症状が出てくる事があります。
臨床 婦人科産科
2021年1・2月合併号より抜粋
早朝の急激な眼球運動時にピーク、その後減少する
食後三十分以内に1.5-2倍まで上昇
睡眠時は60-90分で上昇
運動・ストレス
ストレスでは1時間以内に2−3倍
月経周期でも変化
高温期・排卵期に高くなる
高プロラクチン血症の症状として、
乳汁漏出、
月経異常、
排卵障害、
性への関心低下、
長期的な骨減少症のリスクなどが挙げられる。
血清で100mg/mlを超えると
全ての卵胞が閉鎖するとされている。
ドパミンアゴニストのみで80-90%が排卵するようになると言われている。
生殖医学会
生殖医療の必修知識より
生理的要因などで変動するので、
診断するときには複数回の測定がおすすめされる。
(ただし、保険適応では確定診断のための再検査は適応外)
プロラクチンの濃度と症状の乖離がある場合は、
マクロプロラクチンと言って、
検査では見かけ上で高プロラクチン血症となるが、
病的な意義のないもの
(治療対象にはならないもの)
がある
原因薬の有無、
甲状腺機能低下症がないかを一緒に確認
甲状腺機能によるものだと、
甲状腺機能の治療をすると良い
文・イラスト:理事 岩城桃子
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